保険マップ

日新火災海上保険株式会社とは

日新火災海上の歴史

明治41年、資本金203億円。老舗ですね、名前は知っていましたが私がそんなに気に止めていなかっただけなのか、「あぁ、あるね」って感じの保険会社の認識でした。『大きくしたいのは会社よりもお客様の安心です』とアピールしているのですが、そこまで言われると悪くないねぇと思ってしまいます。代理店数13,789店舗と公開されている数字を見るとほぼ全国各地に数社の代理店があるという事になります。地域によっては日新(通称)同士の代理店で取り合いという事も。個人的感想なのですが、旧・興亜火災のように「お父さんの保険」みたいなイメージがあるのですが、私が代理店に勤めていた時は日新から移行されるお客様が一番多かったです。お客様の理由は「いい加減」「古い」と言った、代理店に対してのイメージだったのですが、今の日新火災は古いと言う感じは無いですね。

またもや!〇〇の存在

日新の株主は。。。東京海上ホールディングスなんですよ。またもや東海かって感じです(笑)東京海上・日新火災海上とそういえば名前は似てますけどね。出資率100%ですから、東京海上ホールディングスのすごさを再度思い知らされました。東京海上グループの子会社ですと後悔していますので間違いないのですが、子会社にしては古い歴史と大きな規模。東海グループが何を考えているのかわかりませんが、日新も普通に自動車保険・火災保険などを販売しているのですよ。どうしたいのですかね?代理店は日新と東海日動の両方を扱っている場合、どちらを売るのですかね?手数料とか代申にも関係してくると思いますが、東京グループの傘下であるのが何だか気の毒だと思うのは私だけでしょうか?

日新火災海上の特徴

日新火災の特徴は法人向けに代理店の多さと老舗ならではの、なじみ深い加入者が多い事では無いでしょうか。特に法人契約では古くからの付き合いという地域性に強い基盤を持っており、団体加入などは日新である事が多いのです。会社ごとに契約をするので従業員は、会社で決められた会社の保険に加入せねばならず知らない事がほとんどです。それと、もうひとつ全国各地に決して少なくは無い代理店数を存在しているのにもかかわらず、未だに代理店を増やそうと募集している事。これ、何でもない事のように思いますが、実は今、損保業界は売り上げの少ない代理店は肩を叩かれ大きな代理店に吸収されるスタイルが多いのです。その方がコストも削減し効率よく販売成績を上げる事ができると判断したからです。日新の更なる代理店募集は、ある意味、余裕のようにも思えますね。

個人向け保険

個人向け保険は、自動車・住まい・おからだ(このように記載)・積立保険となっております。種類こそ多くはありませんが、一般家庭向けであれば生活に必要な保険はそろっています。欲を言うと子供保険などもそろえておくと良かったかなぁと。自動車保険ではユーサイドとう安心に便利をプラスした商品を主流に販売促進を行っているようです。そして、住まいの保険や必要に応じて傷害保険(おからだの保険)も提案すると言ったスタイルのようですね。代理店販売型は個人のお客様がキーポイントでもあるのですよ。自動車保険の契約にお邪魔したら、中小企業ではあるが会社の社長さんだったり、そこから法人契約にも繋がる事があるのです。日新の強さはそういう点にあるのかもしれませんね。

法人向け保険

『法人』と言う言葉を使わずに『企業のお客様』という言葉を引用しています。これには日新のお客様を大切にしていますよという心遣いが感じられます。個人向け保険でも「おからだの保険」と何につけ‘お’を付けるという事で柔らかさと丁寧さを演出する事ができます。
えぇ?本当?と思うかもしれませんが、実際に他社の営業担当の方から聞いた話ですので、まんざらではありませんよ。
そして、この‘お’を付けると人間はどこかしら悪くない気分になり、特に会社の上長さんであれば上機嫌にもなったりして団塊世代の方には好評なのです。それも日新の強みですよ。日新で契約をしている企業は、新しい保険会社で見積もりを持って行ってもなかなか見向きもしてくれません。保険料が安くなりますよと言っても日新にしかできないサービスがあるのでしょうね。

日新火災保険格付け

さすがですね、ランキングで言いますと高ランクにランクも格付けもされていますよ。総合評価は82で、老舗の意地と東京海上グループの力が大きいかもしれませんね。もちろん、日新火災独自の頑張りが一番なのですが、何といっても地域に強い販売戦力の方法を知っているという所が強みではないでしょうか。これは代理店の力が大きく影響しているのですが、代理店としても日新で売り上げを挙げれば信用に繋がるというプライドを持っている代理店はなおさら強いと思います。特に新型と言われる新しい代理店では無くて、代理店歴10年20年という店舗が契約者を多く獲得し、信頼を得ているのは言うまでもないでしょう。明治時代に設立された保険会社です、「ウチは、じいさんの代から日新なんだよ!」と言われれば引き下がるしかないと言っている他社の方も居ましたよ。

日新火災の評判と口コミ

残念ながら、評判に関しては良くないのです。何故でしょう。。?そう、それは東京海上グループの傘下であるからです。ちょっと待って!東京海上のグループなら逆に安心とかで評判がいいのではないの⁈そう思える矛盾、ごもっともです。評判と言うのは必ずいい事を言われたり書かれたりするとは限りません、実際には良い保険だと評判があるのに、ひがみからバッシングされる方が多いものなのです。特に日新の場合は、気を付けていても、不払い問題になると必ず出てくる東京海上という大きなグループのバッシングに巻き込まれてしまうのです。
中には、住まいの保険に関しては他社と同じ条件なのに他社よりも、かなり保険料が安く対応もよかったという良い評判もあるのですよ。その他にもたくさん良い評判はあるのですが、それ以上に悪い評判が『目立つ』事で悪くなって見えてしまうのかもしれませんね。この辺は気にしない方が利口かと思います。

社内評判は?

老舗の宿命とでも言いましょうか。。社員からは古い組織体制で役所の様な感じがするという全体的イメージがあるようです。皆が皆そうではないかと思いますが、様々な意見の中に東京海上日動との合併をひそかに望んでいる社員が少なくないのも現状の様です。待遇面やワークバランスは悪くは無いようですが、東京海上の傘下であると言うだけで東京海上への憧れは強い社員が居るようです。ただ、日新から東京海上へ転職するわけにもいかず合併を待っているという本音を語る方もおられました。女性が働く環境が他社と比べて良くないのも気になる所です。転勤が無いのはありがたいが産休が取れない、育児休暇が取れないと言った声も上がっています。社内の風として新しい風を送り込むためには、上司にどれくらいの事を言えるか、古い体制で見直した方が良いと思うものは見直した方が今後の為にも良いのではないかと思います。意外な意見が多くてビックリしました。

日新火災の不祥事?

まぁ、どこの会社でも。と開き直るのは決してよくないのですが、日新火災にも不祥事=保険金不払いが生じた事があったようです。
2066年から2007年にかけては信頼回復の為に改善策や監査の強化等を公開しています。関連付けをするのはあまり良くないのかもしれませんが、不払いと言えば東京海上日動も不払いが発覚した事があります。日新は東京海上グループの傘下という事で親会社となる東京海上から指示があったからではないかと、根も葉もない疑いを持たれたのも事実です。子会社として頑張りたいのに悪いイメージも付いてくるのは気の毒な感じがしますが、日新火災海上保険としての不祥事は東京海上の傘下であろうと、ならぬものはならぬのです。不祥事は一度起こすと信頼を回復するまでに莫大な費用もコストもかかると同時にお客様との大切な絆が断たれてしまうので絶対に会ってはならない事なのです。

今後の展開

一部とはいえ社員の方の本音を聞いてしまうと、ゆくゆくは東京海上吸収されるといいのかなぁと思いまが、老舗の名が無くなるのも寂しいものです。保険業界は合併に合併を重ねてきた中で、子会社とは言え日新程の規模の損保会社はなかなかありません。代理店を今後も増やしていくというスタイルや不祥事以降、お客様を第一にする意識を再度確認している姿勢もくみ取れます。努力そあからさまに見えている会社もそう多くは無いでしょう。今の日新火災海上は、ありのままをさらけ出して信頼回復に、そして新たなお客様へと必死さが伝わります。そんな日新火災は古いと言われる部分でも、良いものは残し、新しい風を社内に取り入れる事で老舗の名に更に磨きがかかり、お客様に対してもオーラが違って来るのでは無いかと思います。頑張れ、日新火災!