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日本興亜損害保険株式会社とは

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日本興亜損保の特徴はじまり

日本興亜損害保険(通称・日本興亜)は、社員一人一人が代理店とお客様に対して丁寧な応対をする会社だなぁという印象があります。
日本興亜としての歩みは創業は明治25年、資本金912億円、旧・日本火災として誕生、途中で旧・興亜火災や旧・太陽火災海上を吸収合併し現在の日本興亜として成り立っています。火災保険が土台となっている損保会社というイメージが強いのはこの歩みからもわかるでしょう。
個人的な事ですが、私は火災保険は日本興亜が一番いいと思っています。実際に現在も加入中ですし、日本興亜の社員さん、代理店さんは火災保険に関してはすごく詳しいのですよ、他社から見れば雲泥の差がある事も。その背景には徹底した社内・代理店への育成教育制度があるからなのですが、もちろん今は車の保険やその他の保険でも安心して任せられる保険会社のひとつだと思っています。

日本興亜損保の特徴

日本興亜の特徴は内部的には社員・代理店への徹底した人材教育が挙げられます。先ず、現社員、新入社員、代理店への研修と商品のみならず、コンプライアンスから保険のノウハウを徹底的に教育されます。事務員への研修ももちろんあります。時間を費やして、保険に係る事の大切さを学ぶのですが忙しい営業社員の中には「そんなの、出ている時間が無い!」という方も居ました。それでも「なるべく参加して下さい」と言う姿勢が素晴らしいと思いました。そして、代理店が参加する事によって、お客様からの信頼性が上がるのも確率が高くなるのです。日本興亜は創業以来、最初は火災海上保険を主に、当時の火災海上保険と合併をしてきました。特に旧・興亜火災時代の顧客を合併時に余り逃す事無く現在までに至るのです。火災保険といえば「まさかの為の興亜火災」というだけに、日本興亜は興亜火災の良い部分を更に活かして現在に至っていると思わずにはいられません。

お客様からの評判と口コミ

日本興亜の保険に加入しているお客様からの評判は悪くは無いですよ。ただ、評判と言うのは本当に良いか悪いかの判断材料には信憑性が絶対ではないので、その辺を考慮して申し上げるのですが、日本興亜は代理店販売型の損保会社です。その代理店次第と言いますか、つまり日本興亜は代理店をとても大事にしますので代理店側としても日本興亜の商品をお客様に薦めるわけですよ。もちろん、同じ条件で保険料も同じように算出しての話ですが。お客様が納得のいくように説明できる代理店は日本興亜を取り扱っている代理店が多いです。なぜならば、代理店の側が充分な説明に欠けると思った時、営業社員が登場して同席してくれるのです。これは強いサポートになり、お客様側にとっても心強い事だと思います。地域性が強い都道府県ほど、この効果は高い傾向が見られます。

根強い代理店との絆

ぶっちゃけた話、保険代理店って保険専門で業務を行っている会社は、保険商品を扱う代理店の70%ぐらいだと思って下さい。
みなさんの住んでいる町にも、不動産屋さんなのに日本興亜の看板がある・自転車屋さんなのに日本興亜の看板がある・私の知っている所では宝くじを販売しながら日本興亜の代理店をしている所もありました。最近は売り上げの少ない代理店は大きな収益がある代理店に合併される世の中なのですが、日本興亜の代理店では資格は持っているけど実務経験が無いという驚くべき建設屋さんとかも居たのが現状です。でも、そんな建設屋さんでもお客様リストが多いので日本興亜は徹底的に代理店をサポートします。代理店に着いたお客さんですから、それを活かして代理店の信頼と、保険会社の信頼を両方得る事に全力を挙げる事ができる会社なのです。いくら優れた営業マンが保険を売ろうとしても地域に根付いたお客さんは知らない人の保険なんかよりも何十年も付き合っている人を信用しますよね?

そんぽ24

鮮烈なデビュー販売を開始したのにもかかわらず、未だにふるわない傾向があるのが正直なところではないでしょうか。
完全に、宣伝ミスというか、そもそも『そんぽ24』は日本興亜に関係あるけど、直接は関わらないですよという中途半端なスタイルが失敗の始まり。今では当たり前の通販型自動車保険は、東京海上日動にしても三井住友ダイレクトにしても通販型の会社を立ち上げ全面バックアップしているのに、そんぽ24に関しては日本興亜は出遅れというか誤算のような感じがして残念だと思うのは私だけでしょうか。。。
もっと連携力をアピールすればよかったのですよ、それが何だか代理店に話を持ち込んできた時からハッキリしないというか「ウチは直接は関係ないんですが。。。」みたいな。代理店側としても「じゃぁ、どうしたいの?」とイラッと来て質問していた当時の代理店主の姿が忘れられません。ハッキリしないものをそのまま代理店に卸しても、どうしたらいいかわからない、キャラクターはかわいいのに勿体無いなぁと思います。

旧・興亜火災派が未だに。。

保険会社が合併すると、損保・生保に係らず『旧〇〇』という言葉がしばらくの間ついて名乗るものです。一般社員は日々の業務の中で直ぐに溶け込む事ができる反面、役員側はいつまでもそれを引きずる傾向が非常に強く見られます。興亜火災と合併した時から、つい最近まで旧・興亜火災出身者である役員を日本興亜の社長にする会というのが発足したとう話も現実にあります。興亜火災から得たものは数知れず、社員にとっても合併後の社内にとっても、そして何より加入者であるお客様にとって良い保険が更に安心して継続して頂けるような状況が揃ったのに。
社内の事とはいえ、旧・興亜火災から全て一新するのは難しかったのかもしれません。目前には損保ジャパンとの合併が決定しているだけに、旧・興亜火災派という殻は脱ぎ捨てて欲しいと思います。

日本興亜社員の今後

日本興亜の今後にとっても、この時点で間近に迫っている損保ジャパンとの合併が先ず大きく構えているため日本興亜自体でどの方向へ向かうといような目標を掲げる事はありません。が、しかし、気になるのが『しこり』として残らない様にして欲しい問題として、上層部の方では、やはり旧・興亜火災出身とかいうレッテルが未だに貼られている事。日本興亜の支店長レベルになると、合併後は旧・興亜火災の上司だのなんだのと内部で分裂していたのは代理店の皆さんも承知の上です。世知辛いようですが、そんな中でも生き残っていくためには保険会社の言うとおりに代理店はしてきたわけです。でも、もう旧・興亜火災だの何だのと言っている場合ではなくなる危機感を持たないと(一部上層部ですが)損保ジャパンと合併した時に支障が出ないかと心配になります。

採用・就職状況

2015年度卒業見込みで、大卒者の新入社員内定状況がまだわからないので何とも言えないのですが。それと同時に採用募集をかけた時の状況も気になります。日本興亜と損保ジャパンが別々に新入社員を募集したなら採用されるかもしれない人数は多くなりますよね。でも、ゆくゆく合併する会社として新卒者を募集したのか?その辺は私の力不足ですがわからないのが現状です。色々とインターネット上に書き込みがあるようですが、新卒者よりも転職者の方が情報が早かったりする場合もありましたし、これを機会になんと東京海上日動から引抜されたという方もいらっしゃいましたよ。それは損保業界が大きく変わるという事を現しているのか、東京海上日動よりも大きな組織となるのか?その辺は新卒者の就活にも大きく影響している事だけは間違いないようですが。

NKSJグループとして

日本興亜がNKSJグループである事を忘れてはいけません。損保ジャパンとの合併が決まっているだけに三大メガ保険内ではNKSJグループが、更なる存在感が出るのではないかと思います。もしかしたら、三大メガ保険の中でも頭一つ飛び出るのではないかという予測も飛び交っています。日本興亜単独としてもう少し頑張って欲しかったという方も少なくは無いのではないかと思います。損保ジャパンは損保業界の中ではスターでもありますから、好きな人も居れば絶対嫌いという人も少なくないのです。コツコツ型の日本興亜とは違い、新しい事を追い求め実行に移していく損保ジャパンとの合併が目前の今の時点でNKSJグループが今までと違うという事は把握しておかないとならないかもしれません。

損保ジャパンとの合併を前に

私が言うまでも無いのかもしれませんが、合併を目前にして日本興亜が心得なければならない事は『脱ぎ捨てる事』ただし、それは損保ジャパンも同様でお互いに真っ新の状態に立ち、そこから新しいスタートをしてお客様の事を第一に考えるという事では無いでしょうか。
食うか食われるかの保険業界、特に損保業界は更新が1年ごととめまぐるしく状況が変わる業界です。日本興亜で培ったノウハウは先ずは真っ新な状態になり、そこからどんどん今までの経験を活かす場を出していく事だと思います。そして旧・日本興亜、旧・損保ジャパンと言ったレッテルを出来るだけ貼らない事。お客様には関係のない事ですから、絶対に「日本興亜の方がよかったんですけどね」なんて言わない様にしてもらいたいものです(案外、多いのですよ。合併後は他社でも。)合併を前に大切な事として、既存のお客様にお礼を申し上げる事、そして今後とも変わらぬご支援をさせて頂きますという姿勢を現す事ではないかと思います。保険は人生の大きな買い物です。財産や身を預ける信頼を日本興亜に任せて下さった事を感謝して長らく続いた日本興亜損害保険の幕を下ろして欲しいと思います。