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傷害保険について

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怪我をしたら傷害保険

傷害保険は、自動車保険、火災保険の次にポピュラーな損害保険ではないでしょうか。皆さん、細かい内容は分からなくても、怪我をしたら保険金が出るんだなという最低限の知識はあるかと思います。実はこの傷害保険、個人だけではなく企業にも需要がある保険です。また、傷害保険と一口に言っても、商品別に見てみると「国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」等に枝分かれしていくんです。という訳で、今回は意外と奥深い傷害保険についてお話していきます。

傷害保険の基本形

傷害保険は死亡保険金、入院保険金、通院保険金の3つを基本軸としています。死亡保険金は、読んで字のごとく「事故発生日から○日以内に死亡した場合に保険金が支払われます」という類の保険金です。逆に言えばその期間外に傷害を原因として亡くなった場合は、保険金が出ないということです。1日でも過ぎたら支払い対象外になります。1年前の怪我が原因で亡くなりましたと保険金を請求しても、門前払いですので、約款をよく読んでおきたいところですね。また、死亡保険金は望めばいくらでもかけられるというものではありません。一般的には500万円とか1000万円とかのような7~8桁の保険金額が相場ですが、会社の役員になると1億円を超えるような9桁の保険金額がかけられることもあります。保険金額を高くする場合、何故高額なのか?契約者と被保険者が異なる場合、被保険者の了承を得ているのか?死亡保険金受取人を第三者にしている等の不審な点はないか?等チェックされる可能性があります。保険金額をいくらでかけたらよいか分からないという人は、代理店に相談してみましょう。なお、後遺障害が残ってしまった場合は、死亡保険金に準じて支払われます。次に、入院保険金です。入院した時に日額○円という形で支払われる保険金です。ここで注意したいのは、入院保険金には支払い限度日数があるということです。30日、90日、180日等保険会社によって設定日数は色々あります。長ければ、360日払いますという保険会社もあるかもしれません。この保険金額は同じでもこの支払い限度日数が変わることで保険料はグッと変わりますので、他社と比較する時はこの点に注意しましょう。通院保険金も同様です。

急激かつ偶然な外来の事故

傷害保険の事故例を考える時にキーワードとなるのは、「急激」「偶然」「外来」の3つです。このキーワードに当てはまる事故であれば、傷害保険金の支払い対象となります。例えば支払い対象の事故を挙げると、≪通学途中に駅の階段から転がり落ちた≫≪サッカーのプレイ中に他の選手とぶつかって脳震盪をお起こした≫等の事故例が分かりやすいでしょうか。支払えないのは≪1日中スキーをしていたら足がしもやけになった≫のような時間をかけて怪我をしたものや、≪心臓発作で倒れた際に部屋の中の家具にぶつかり、足を骨折してしまった≫のような原因が体の内部になるものです。また、故意や過失によるもの、無免許運転や麻薬使用等法律違反によるものも支払えません。このあたりの事故例は傷害保険のパンフレットに記載されているので、そちらを確認してみて下さい。ちなみに意外と知られていないのが「ガス中毒」です。これは怪我というよりは、具合が悪くなるというイメージが強いですが、実は傷害保険の支払い対象となる事故なんですよね。建物内で火事等が起こって一酸化炭素中毒となり、病院に運ばれたあるいは亡くなったといった場合は、傷害保険の保険金を請求出来ます。外傷がないので傷害保険とは結びつきませんが、損害保険の募集人が必ず受験する損保募集人試験基礎単位という試験でも紹介されている事例です。

天災は免責

地震、噴火、津波といった天災は損害保険では免責です。補償をしたいということであれば、特約(地震・噴火・津波補償特約もしくは天災補償特約といった名前がついているもの)を付帯しておかなければいけません。2014年9月に御嶽山が噴火した際、損害保険はどうなるのか?生命保険はどうなるのか?ニュースで紹介されていましたし、各保険会社のHPでも詳細が掲載されていましたから、ご存知の方も多いのでは?普通の傷害保険では、天災には太刀打ちできないのです。よって、もし山登りを趣味とする方、あるいは生業にする方がいたら、天災に備えておくことが重要になります。一方でこの特約は、望めば誰でも加入できるとは限りません。新規のお客様は駄目、更新のお客様で元々この特約を付帯していたならOKといった条件をつきつけられることもあります。「客が加入したいといっているのに断るとは何てことだ!」「入りたいのに入れないなんて、保険の意味がないだろう!」と思う方もいるでしょう。しかし、加入したい人皆さんどうぞ~とホイホイ引き受けておきながら、いざ保険金を支払う時に保険会社にお金がない~では許されませんよね。貰った保険料の何十倍、いえ何百倍もの保険金を支払わねばならないかもしれないのです。採算を度外視していたら、それこそ倒産してしまって、他のお客様に迷惑がかかってしまいます。どうしても天災の補償が欲しい場合、飛び込みで契約を希望してもまず失敗すると思いますので、馴染みの代理店にかけあってもらい、どうしても補償して欲しい理由や事情を伝え、保険会社に検討してもらうよう依頼するのが良いでしょう。

旅行に行くときは旅行傷害保険を

旅先での怪我に備えて加入する旅行傷害保険。これは一般の代理店でも加入できますが、旅行会社の窓口や空港でも加入することが出来ます。クレジットカードに旅行傷害保険が付いている、という方もいるのではないでしょうか?旅行傷害保険は死亡保険金、入院保険金、通院保険金の3セットに加え、所持品が壊れた時の補償費用、海外で怪我をしてしまい家族に迎えを頼んだ時の旅行費用等、急な出費に備える補償をつけることが出来ます。国内は日本語が通じるので事故に遭ってもそれほど不便さは感じないかもしれませんが、海外で事故に遭ったとなると言葉の壁があり、精神的に不安になってしまうかもしれません。海外旅行保険の事故報告はフリーダイヤルを利用すれば24時間日本語で対応してくれますし、オペレーターは現地での事故対応も熟知していますから、要らぬ苦労を背負い込むことはありません。実務についてですが、保険会社によって即日保険証券を発行してくれる会社、後日郵送で保険証券を送ってくる会社に分かれます。また、証券は保険会社じゃないと発行できない、代理店でも発行できる等も違っています。(私の記憶では、AIUは代理店で証券発行可能でした)証券本紙がなくても申込書の控えで十分対応可能なのですが、証券を持って出かけた方が安心だと言う方もいますよね。あらかじめ出発日が分かっているのであれば、早めに契約手続きして、証券本紙を荷物の中に入れておきましょう。備えあれば憂いなしですよ。

勤務中の怪我は・・・

余談ですが、勤務中の怪我は勤務先の企業が加入している傷害保険や労災保険で対応可能かもしれませんので、勝手に判断せず、まずは職場に相談してみて下さいね。今回の記事は個人で怪我をした場合という視点で書いておりますので、くれぐれもご注意ください。傷害保険は、保険金を受け取っても自動車保険のように翌年保険料が上がるということはありません。かと言って何回も何十回も保険金を請求していたら、「このお客様はリスクが高い」と見なされ、更新ができない可能性もゼロではありません。傷害保険は万が一の事故の際の出費を補てんするものであり、傷害保険があるから気軽に怪我をしていいということにはなりませんので、日々気をつけながら生きましょう。