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ザ・ニュー・インディア・アシュランス・カンパニー・リミテッドとは

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NIA(ニューインディア保険会社)について

何とまぁ、インド出身の保険会社と言うNIA(ニューインディア保険会社)です。とても失礼な言い方でごめんなさいなのですが、インドの様な、南国の穏やかなリゾート地というイメージの国でも保険会社が存在するという事に驚きです。私が無知なだけなのかもしれませんが。設立は1919年、90年以上の信頼と実績を積みインド損害保険市場最大規模を誇っています。株主はインド国政府100%、つまり国が運営している損害保険会社という事になります。営業網としてはインド国内 約1,068店舗 海外 20ヶ国約38店舗で再保険を含む営業活動を行っています。社員数は約2万人、インド国内いだけではなく海外にも20か国という事はなかなか大きいのではないかと思います。

日本支社の概要

NIA(ニューインディア保険会社)の日本支社についてですが、事務所設立は1950年(昭和25年)3月1日に東京で開かれました。そして日本国内には全国に12拠点に支社や支店を置いて営業活動をしています。これは意外でした、NIA(ニューインディア保険会社)として、いったいどのくらいの知名度が日本にあるのかもそうなのですが、国が経営している保険会社という事で日本でも何らかの需要があるのではないかと思います。とはいうものの保険商品自体は日本も含めて一般的な保険商品が揃っていますし、いわば在日でNIA(ニューインディア保険会社)を知っているインドの方やそれを知る方が加入している方が多いかもしれません。日本は今や国際社会において色々な国籍の人が在住していますから、保険のニーズもそれに伴って来るのかもしれませんね

商品ラインナップ

自動車保険をはじめ、バイク・火災・傷害・その他(動産・労働など)を取り扱っています。日本でもお馴染みの保険商品が並んでいますが、感じた事として設立国の特色のような保険があるかと思い、もしかしたらバイク保険はそうなのかなぁと思いました。
その他保険の種類の中でも、機械保険・組立保険・建設工事保険・盗難保険・ガラス保険と日本でも取り扱いの行っていない商品を取りそろえている所が素晴らしいと思います。例えばガラス保険なのですが、今、日本社でもなかなか取り扱いの無い保険商品です。こういうところはインドの国内での需要を活かして取り入れているのかなぁと思います。自動車保険はインドでも主流になっているようですね。私達が思うインドが仏教とリゾート地というのは思い込みでリゾート地だけじゃないという事でもありますね。

格付けと安定度

保険といえば格付けと言うように、このコーナーを書かせていただくようになってからお馴染みになってきました。自分が働いていた時とかなり時代が変わっているので「あの保険会社がA+?」なんて驚く事もしばしばあります。NIA(ニューインディア保険会社)においては、A-(エクセレント)というランクに位置付けされているのですが、この格付け、Aでも+と-でかなりのさがあるものの一般的には財務力などでAと就いた時点で安定感はあると言えます。NIA(ニューインディア保険会社)の場合はインド国が出資率100%という事もあり、よほどのことが無い限り、つまり国の財政に危機が迫らない限り、大丈夫の範囲に居ると思います。とはいえ、こんなご時世ですからいつ何時、どのように買収や合併が行われるかわからないのも現状ですが。NIA(ニューインディア保険会社)の場合は特殊な保険が無いので可能性は低いとみていいのではないでしょうか。

代理店があります。

NIA(ニューインディア保険会社)には日本に代理店もあるのですよ。まぁ、それはそうですよね考えてみれば全国12拠点に支社や支店があるのですから代理店があっても充分に対応やサポートは出来ると思います。ただ、知名度が低い、いや無さすぎる!というのが問題でして。。ある方が、友人から火災保険の契約を他社から変更してくれと頼まれたそうなのですが友人と言う方がNIA(ニューインディア保険会社)の火災保険を薦めてきて「何?なんなの?」と怒って返してしまったと言う話を聞きました。この話を聞いて私笑えませんでした。私でもきっと怒ったと思います。NIA(ニューインディア保険会社)なんて、知りませんでしたから(笑)それに、そもそも日本には優秀な損保会社がズラリと存在するのに何でインドの保険になんか入らないとイケないんだ!ごもっともです。

社内の評判と口コミ

国営だから何かと安心なのではと思っているのですが、社内の風通しや勤務条件などはいったいどうなのか気になる所です。インドの国営となると何か特別な規律があるのではないかとか、宗教的な事とか。しかし、そういった事はないようですが、あまり良くない社内風である事も確かなようです。東海日動との連携があったらしいのですが、その頃はまだよかったのに、東海日動との連携が解除されてから在日経営層の人的補充がなされなくなり苦戦しているようです。また、外資系には多い成果を出せば上に上がれると言うスタンスが生かされておらず、いつまでも優秀な営業成績を上げてくるにも関わらず平社員のままや、契約社員のままが多いのが現状です。役所の様だと感じている社員もいて、若い人が魅力を感じる外資系損保会社のイメージには程遠いようです。

求人って。。?

国営で財務力の格付けがA-とくれば、安定している企業とみなして就職希望者も出ると思うのですが、いや、要するに公務員の様な感じと捉えがちになるので希望者は多いかと思います。ましてや損害保険業なんて、定時なんてあってないようなもの。NIA(ニューインディア保険会社)が国営であるならば就業条件や収入面・待遇面もよいのではないかと思いますが。。。気になる所ですね。ところがですね、求人は出ているのですが、何故か東京海上日動の関連会社としての業務という事で募集されています。具体的には物損や事故状況の判定などで募集されています。NIA(ニューインディア保険会社)は自動車保険も取り扱っていますので、その辺で経験者であればなおよしという事で募集要項には表記が多いようですね。うーん。NIA(ニューインディア保険会社)としての直採用が無いのは残念です。

意外と人気!海外旅行傷害保険

ニューインディア保険会社と聞くと航空機の会社に良く似た名前がありましたね?その会社と関連は無いのですが、ニューインディア保険会社の海外旅行傷害保険は意外と人気があるのですよ。その理由は何故か?大手の旅行会社ではなく中堅規模の旅行会社での取り扱いが多いのです。補償は他社にひけをとりませんが、旅行会社が何かとセットでコミコミにする場合に保険料などが融通が利くのかもしれませんね。比較する外資系の損保会社として例えばAIUやエースと比べると、保険料を記載したパンフレットの記載がお客様にとってわかりやすいのも利点だと思います。普通はかいつまんで一週間・一ヵ月・三か月・半年・一年と言った感じでの記載が多い中でニューインディア保険は一ヵ月間の保険料を見事にパンフレットに記載してあります。これはとても、お客様にとってはありがたい事ですね。JALやANAだけが航空会社では無い様に保険もこだわらなければ同じと言う方が居ると思いました。

日本支社の経営指針から習う事。

外資系損害保険・生命保険が日本支社を設立した時に、その国との交流を深める事も目的として支社や支店を置いていると思います。
ニューインディア保険会社もそうです。日本支社の経営指針にの中には『インドと日本両国の経済交流および友好関係の発展に貢献します』という項目が挙げられています。これは保険を通してインドと日本の交流が深まると共に国境を越えた保険というサービスを世界へ発信するために協力しましょうと言う、いわば約束の様なものとしても捉える事ができます。少し話が違いますが音楽に国境がないと言うように保険も同じ事だと思うのです。万が一の為に備えるという事に世界各国で若干の温度差はあるかもしれませんが、衣食住を人間が行っていく中で今の生活を守る、備えるという事に対してはインドも日本も変わりませんよというメッセージが伝わって来るのでは無いでしょうか。

今後の展開

今後の展開としては、せっかく日本に12拠点もの支社や支店を置いているのですからNIA(ニューインディア保険会社)の存在を日本人・在日外国人に限らず、もっと知ってもらう事かと思います。また、個人向け保険が主流の様なので(たぶん)法人向けも取り扱っているのか、どうなのかという事がお客様から見てもわかるようにアピールしていかないと、いくら国営と言っても利益の増収は大きくは伸びないかもしれません。他社の外資系損保会社と比較するとまだまだ遅れている所があると思うのですが、思ったより日本向けと思われる所もあるので、その辺は上手に活かして、このまま既存の商品を大切にしていくのか、それとも新しい商品を生み出すのか、そろそろハッキリしてもいい時期ではないかと思います。また、魅力ある外資系保険会社として働きたい人が増える。そんな損保会社になって欲しいと言うのも個人的な希望です。