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コンパニー・フランセーズ・ダシュランス・プール・ル・コメルス・エクステリュールとは

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coface(コファス)

短くしてよ(笑)コファスはフランス国営の貿易保険会社です。外資系の保険会社を色々と調べてきた事で、国の感覚や文化の違いが分かるようにもなりました。ただ、保険に関する概念は最近は日本以外の諸外国でも「備える」というコンセプトは変わらないようです。それと、もうひとつ。会社名が長い事(笑)まぁ、正式名称としてが長い事が多いのですが、今回の場合もcoface(コファス)という事で短縮した名前があるからよかったものの。外資系の保険会社はやたらと「インシュアランス」「カンパニー」「アシュアランス」などがついているのも痛感しました。日本の損保会社の名前も合併で長くなりつつある昨今ですが、コンパニー・フランセーズ・ダシュランス・プール・ル・コメルス・エクステリュール=coface(コファス)いったいどんな保険会社なのでしょうか。

コファスの概要

世界の取引信用保険としてcoface(コファス)は70年近くもの間世界で取引信用保険のサポートを続けてきました。一般的に物に補償を付帯する損害保険と違い、取引信用保険という分野で世界的に日々、66カ国の拠点で4440名というスタッフと共に信用を築き上げてきたのです。このスタッフたちはお客様である企業取引におけるビジネス上で正確な判断をしていただけるように、リスク予測や評価をお手伝いしているのです。
一般人の私達には何だか難しい話に聞こえますが、例えば日本で言うと1992年のバブル経済崩壊後に相次いだ大手流通産業の倒産に伴い急速に普及したのです。かいつまんで申し上げますと『企業間取引における取引先の法的倒産や不払いによる貸倒リスクをカバーする』という事になります。こんな保険と保険会社があったのですね。

取引信用保険の役目

取引信用保険について、もう少しお話ししましょう。取引信用保険の役目は①不払いのリスクを回避する・企業に変わって取引先の不払い問題を解決に導くお手伝いをしています。②全世界の取引を保証③企業の円滑な業務と成長のサポート④安定した財務状態などが重要な役目になります。昨今は特にリーマンショック後にも、需要が高まっており無くてはならない取引信用保険会社として世界に名をあげるコファスとなっています。コスファが重要視するお客様との関係、すなわちリスクを回避するためには「正確な判断」があるのですが、こちらの役目は企業にとってもコスファ側にとってもリスクや予測の評価が難しく、またコファスに任せる事で企業は不安材料となっていたリスクから回避できることにも繋がっています。スタッフとしてコファスで働く皆さんはどんな優秀な頭脳の持ち主なのか気になる所ですね。

日本のコファス

日本では、コファスジャパン信用保険会社として1994年より事務所を設け、1999年よりコファスグループとしてサービスのご提供を開始しました。日本における代表者はヴェルニエ・ブルーノ、日本支店として東京と大阪にオフィスを置いています。また、コファス・サービス・ジャパン株式会社としても同地点でサービスを展開しています。実際にコファスジャパンがどのくらいの実績を上げてきたのかと言いますと、2010年まではユーロにして連結純利益は1,500万ユーロの黒字・営業利益は2,400万ユーロの黒字といずれも各、連結純利益は黒字・営業利益は赤字ユーロに対して利益を上げています。その後も順調にまずまずの安定感で企業の信用取引のお手伝いをしていますし、昨今の景気状態では益々のニーズが大きくなる事は避けられないかと思います。

コファスグループ

世界中で企業を不払いからカバーする。これがコファスグループのモットーでもあり、プライド。世界に通じる4つの強みとして①企業間取引リスクにおける専門知識②不払い債権に対する保全③営業活動を世界中からサポート④安定した財務状態を挙げて世界の企業をサポートします。この4つの強みは企業にとっては危機にさらされた時には非常に力強いサポートになるのではないでしょうか。先ず①に関しては世界200か国に渡る取引を行い経験が豊富であるという事が強みになり、②の不払いに対する保全では80%の及ぶ不払い債権に対する問題にも取り組みます。③④に関してはビジネスの国際化が進む中で、コファスは世界各国どこに居てもサポートを提供する事ができるように日々350人の与信審査担当者が10000件の保証に関する判断を企業となるお客様に代わり行っています。

沿革

coface(コファス)は、もともと1946年よりフランスの国営の保険会社として設立され輸出保険に特化されてきました。その後、1991年ドイツ、オーストリアに拠点を設立、1992年イギリス、イタリアに拠点として国際的な事業展開を開始しました。そして海外への国際的となるネットワークを結びながらクレジットアライアンスネットワークを設立。世界各国の保険・信用調査・金融・企業へのサポート・ファクタリングを専門とし、業界ではトップ企業とのネットワークを結んできました。また、1994年にはコファスを民営化し、保障サービスをフランス政府に代わって継続します。このように、コファスは創業当時から世界へのネットワークを広げていく事で信頼と実績が業績となり、大きく成長していった成功企業と言えます。2012年の時点では直接進出企業66カ国と飛躍し、更なる期待がもたれています。

力強い財務・業績

では実際にcoface(コファス)は日本も含めてどのような実績や業績を上げてきたのでしょうか。ポイントとしていくつか挙げてみましょう。先ずは新規契約額の増え方が大きい。これは力強い成長を現す最もわかりやすく明確な数字でもあったりします。実際の新規契約額の数字ですが29%の増加とデータを公開しているのですが、29%の新規契約額の増加と言うのはなかなか取れるものではありません。また、強い財務財務構造がコファスにはあり、連結自己資本は18億ユーロと群を抜く数字を叩きだしています。どれほどすごいのか比較材料が無いイコール同業社が居ない為、わかりにくい部分があるのですが、コファスの強みとも言える力強い財務力と業績は契約者である企業にとっても国にとっても一番の安定材料と言えるのではないでしょうか。

コファスの人材

外資系保険会社と言っても様々な分野がある事がわかっってきましたが、一般的な個人・法人向けの保険商品を扱う保険会社への就職も魅力的ですが、コファスのように従業員の高い能力をお客様の為に活かすのもいいのではないかと思います。高い能力を持った人でしかコファスは求めていないわけでは無く、コファスでその高い能力と技能を学ぶのもよし、努力するのもよし、苦労も並大抵ではないかもしれませんが、結果的にはお客様がスタッフの尽くしたサービスやサポートによってファーストクラスの応対を受ければそれでいいのです。コファスの人材は才能を伸ばす環境・キャリアの形成をサポート・新入社員への重点的な取り組みなどを主として人材育成に励んでいます。最初からすぐれた能力技術を持つ人は更に磨きを、これから挑戦する人は大きく成長していく場が用意されています。こんな企業で人生一度は働いてみたいと思いませんか。

コファスの強み/バランス

coface(コファス)が世界的にネットワークを展開してきた事で国際的に大きな企業との結びつきが出来た事がわかったように、コファスの強みとも言えるのは、商品やネットワークを動かす人材でした。コファスの企業展開を通していかに人材育成が大切な事であるかを痛感したと共に、身ならつて欲しい部分もあります。コファスの大切にして来たものとして『多様性』があります。このコファスがこだわる人材の多様性とは性別・職歴人物の個性などを平等のライン上に置いたうえで融合し、それぞれを人材として育て活かしていく事だとしています。確かに同感です。日本ではとかく言いがちな「女だから」という事が男女平等の現代においてもまだまだ残っているのは確かです。男女平等は当然のごとくコファスの半分以上は女性スタッフで支えられており、上級幹部の5人は女性である事もその実績と言えるでしょう。

今後の展開

今後の展開と言ってもcoface(コファス)は更に飛躍を遂げるのではないでしょうか、安定感を更に頑丈に・人材を更に強みに、その名の通りお客様に最高のサポートとサービスを提供できるように躍進していく保険会社だと思います。この大きな強みには様々な背景と要因が重なるのですが一番大きな要因は『世界を見ている事』だと思います。人種やニーズは違っても必ず、その企業や国が求める保険商品があるはずです。コファスはただ提供するだけではなく提供者つまりスタッフにもコファスの人材であるという事を誇りに、そして安心材料に今後も世界から需要が高い保険会社となるのは間違いないと思います。コファスを今回掘り下げて調べてみたら、自分にもチャンスがあったのにと思わずにはいられませんでした(笑)若い人、再度チャレンジする人、新しい事に挑戦する人、コファスはそんな希望が叶うかもしれない保険会社でもあるかもしれませんよ。