保険まっぷ

保険契約でよくある書類の不備

最終更新:

保険も時代の流れに乗っている

保険の契約と言えば、対面で手続きし書類にサインするというのが一般的でした。しかし、利便性が進み、対面せずとも電話だけでも手続きが完了するようになったり、対面はするもののタブレットの画面にサインをして手続きが完了する(要するにペーパーレス)等、時代と共に手続きの方法は変わって来ています。しかし、申込書以外にも様々な書類の提出が必要なのが保険です。申込書は完璧なのに、他の書類が足りない、あるいは内容が不十分等で契約後に再提出を求められる場合があります。今回は保険契約にありがちな書類の不備についてお話します。

口座振替の申込書の不備

保険料を口座振替で引き落としする場合、あるいは口座を変更する場合、口座振替の申込書を提出することになります。記入する内容としては口座名義人の名前と印鑑(契約者と口座名義人の名前が異なる場合は契約者の名前と印鑑も必要)、銀行名、支店名、預金種目、口座番号になります。さてこの時口座名義人の印鑑は、銀行の届出印ではないといけないのですが、そもそも印鑑が違う、印影が薄い等の理由で金融機関に受け付けてもらえない場合があります。こうなると口座振替の申込書を再提出しなければ、保険料の引き落としが出来ません。印影が薄いならば「次はしっかり押してくださいね」とお願いすれば済む話なのですが、印鑑が違うと面倒なことがあります。経験したことがあるのは、個人のお客様で印鑑を10個以上所有していらっしゃって、どれが正しい口座届出印なのか分からないと言われたことです。これにはさすがにびっくりしました。保険会社経由で口座振替の申込書を提出すると、書類が保険会社⇔金融機関の所定の流れに乗ってしまい結果が出るのに1ヶ月くらいかかります。それでも印鑑が違った場合は、再度呈出ということになってしまうので、その方には銀行の窓口に直接出向いてもらって印鑑を確認するようにお願いしました。口座を開設した銀行ではなくても、印影確認はしてもらえるのです。口座振替の申込書の不備は、長期間に渡ると保険料の引き落としが出来ないということに繋がります。勿論、保険料の引き落としができない=保険は無責ということにはなりません。しかし、いざ口座振替が始まるようになるとそれまで引き落としできなかった分が一気に引き落としになるので、2~3か月分の保険料をまとめて支払うことになってしまいます。一気に引き落としが高額になることを嫌うお客様もいらっしゃいますので、手続きの際は印鑑の間違いや押し方に注意をしてもらいたいと思います。ちなみに、保険契約中に使用している銀行の支店が統廃合で変わってしまった場合は、何の手続きもいりません。保険会社の方でA支店をB支店に読み替えてデータ変更を行うためです。一方で、銀行自体がなくなってしまう(滅多にないと思いますが、倒産等)時は別の銀行に口座を開設することになりますので、手続きが必要です。銀行都合で書類のいる、いらないが変わってきます。このような場合は保険会社もしくは代理店から案内がいくはずです。お金に関ることですから、面倒だなと思ってもきちんと手続きをするようにしましょう。

クレジットカードの申込書の不備

では、お金関連でもう1つ。クレジットカードで保険料を引き落とす場合の手続きについてです。クレジットカードで支払いを希望する場合は、2つの手続き方法があります。1つは代理店が所有する専用端末に、自分のクレジットカードを読み込んでもらう方法です。もう1つは、保険会社所定の用紙に、自分のクレジットカードの情報(カード番号、有効期限、名義人)を書き込む方法です。口座振替の時のように印鑑を押すわけでもないし、記入する内容も簡単なのに何故不備が起こるのか・・・?その理由の多くは「オーソリぜーション」にあります。オーソリぜーションとは、カード発行会社に対して使用を希望しているカードに与信枠があるか、カードの有効性は大丈夫なのか等を確認する作業の総称です。保険会社内では「オーソリ」と訳され、これが認められなかった場合は「オーソリNG」と言われています。利用限度額を超えているのか、はたまた入金が遅れているのか駄目なのか。オーソリNGの理由は人によって様々ですが、保険会社にはその理由は開示されません。(個人情報なので、当たり前と言えば当たり前ですが、保険会社に「何で駄目なんだ!」と問い合わせしてくる人もいます)不備を解消するためには、オーソリNGの理由を契約者本人が直接カード会社に確かめるしかありません。 その内容によって与信枠を引き上げたり、違うカードで手続きしたり等の対応が変わってきます。こちらもオーソリNG=無責とはなりませんが、早めに解消したい不備ではあります。

車の値段はいくら?

自動車保険で車両保険を付保する場合、車両価格を決めなければなりません。車両価格は新車であれ中古車であれ、購入直後であれば購入金額(車両本体価格、付属品、消費税を足した金額であり、自賠責保険や車庫証明等の経費は除く)で決定されます。しかし、面倒なのは購入から何年も経過している車や、友人から安く譲り受けた等の理由で適正な価格が分からない車です。このような車には、一般市場で流通している価格を参考に車両価格を決める必要があります。勿論保険会社も型式と初度登録でどの車がいくらか、という車両価格帯のデータを持っているのですが、中には車が古すぎてデータが残っていないという場合も。よって、中古車情報誌のとある1ページでも良いですし、インターネットに掲載されている中古車情報のページでも良いですから、「同じ型式で同じ初度登録の車が○○万円で販売されているから、この車にも○○万円の車両保険を付保したい」という参考資料を提出することになります。これを用意するのは代理店でも良いですし、お客様でも構いません。資料の出所は問わないので、何故その金額が妥当なのかという証拠が必要になります。その証拠が出せないのであれば、希望する車両価格ではできないと思っておきましょう。極論ですが、事故の時にたくさん補償してもらいたいからといって、10万円程度の価値しかないような車に、300万円の車両保険をかけることはできないのです。これをちょと年式が違ったり、古い売買契約書を提出してきたりされると、再提出モノです。誰が見ても客観的に分かる資料の提出が必要なので、特にイレギュラーな経緯で取得したような車は契約後にも価格についての問い合わせが来るかもしれません。

訂正印はもう古い?

書類を訂正する時に、二重線で抹消してその上に印鑑を押して・・・という作業をしたことはありませんか?かつての保険の書類も、契約内容に直接関る部分(保険始期や補償金額)について間違えると、訂正印が必要でした。しかし、冒頭で書いたようなペーパーレスによる契約が増えているので、書類自体が存在しないので、訂正印の必要もなくなりました。これは契約時の手間を簡略化しているだけではなく、契約後の事後処理も簡略化されているので、保険会社、代理店、契約者のいずれにも有益な仕組みと言えるでしょう。

本人確認資料にも注意

保険でよく提出を求められる本人確認書類ですが、手続き内容によっては裏面の提出が必要なこともあります。例えば女性で結婚・離婚等で改正している時、住所変更をしている時等は表面だけでは足りないので、両面のコピーが必要になります。手続きの時にその場で気付くこともありますが、コピーを持参する場合も「裏面もあるんですけど、コピーは必要ですか?」等の確認をしておくと手間が省けますね。