保険まっぷ

保険の勧誘を断るには

募集人の勢いに勝てますか?

職場や外出先でしつこい保険の勧誘にあったら、貴方は何と答えますか?「既に加入している保険があるので結構です」と言っても、相手もなかなか引き下がらないですよね?募集人は保険会社や代理店内の勉強会でロープレを行っていますから、断られたところで上手く切り返すスキルを持っています。当然、何の知識も対策もとっていない素人が対抗できるわけがありません。募集人の勢いに寝負けして、保険証券のコピーを見せてしまった、あるいは保険料が安いからと加入してしまった方もいるのではないですか?今回は募集人が引き下がるしかない保険の断り方についてお話します。

自分が保険の内容を理解していることが必要

保険の知識が全くない人が、保険のプロの勧誘を断ろうとしても、歯が立ちません。自分の知らないことばかり聞くとどうしても不安になってしまいますから、「じゃあプロに任せてみようかな」という気持ちが芽生えてしまいます。勿論募集人の仕事はお客様の不安を煽るのが仕事ではなく、お客様にとって最良の保険を提案することです。保険に加入しようが断ろうが、それは個人の自由です。しかし、保険に関する最低限の知識は持っておいた方が良いです。「車両保険に入っていますか?」という質問に、「加入してますよ」とはっきり答えた契約者の証券を見たら、車両保険なしで人身傷害、対人賠償、対物賠償という契約内容でした、という人を見たことがあります。要するに車両保険と自動車保険の違いが分かっていないのです。自動車保険に加入しているから、車の事故は補償してもらえると勘違いしているのです。似たようなもので、火災保険の加入内容も正しく理解していない人がいます。火災保険は火事だけではなく、水害や台風、日常の事故も補償してくれる補償プランがあります。それを火事の時だけだと勘違いして本来保険金を請求できたはずの事故で保険金を請求していないなんてこともあるのです。もっと保険に興味を持ち、どのような時に補償されるのか、補償されないかを大まかに理解をしておくのが良いでしょう。この理解が曖昧だからこそ、保険の勧誘をされた際に自分の加入している内容が満足に答えられず、結果勧誘のトークにはまることになるのです。

どんなメリットがあるかを確認

例えば自分が加入している保険が団体扱いで、団体割引も付いているようであれば、切り替えても変わらない割引率で契約が続けられるのかを確認しましょう。団体割引の割引率は、その団体の事故状況に応じて定期的に見直しされます。極端な話ですが、現在団体割引20%で契約していても、事故が多ければ翌年一気に10%まで下がることもあります。団体割引のパーセンテージは始期時点のものが有効になるので、年度途中で割引率が下がっているなら、切り替えてもただ保険料が上がるだけです。それではあまりメリットがありません。見積もりを出してもらうだけ時間の無駄です。団体割引の話題は、1つ効果的な断り文句になるかと思います。また、自動車保険の等級に関して1年間無事故で契約し続けないと次の等級が上がらないと思っている人がいますが、「期間通算特則」というものを使えば、保険期間の途中で切り替えしても、1年契約と同じように等級を上げることができます。(期間通算特則とは、切り替え後の契約をする際に、前の契約の満期に合わせた短期契約を結ぶことで、解約する契約と切り替えする契約の保険期間を足して1年とみなす方法です)よって、「1年契約し続けないと等級が上がらないから」というのは断る理由としては弱いです。契約が20等級だとすれば、いつ切り替えても等級の割引率が変わらないので尚更です。もし勧誘を断るのであれば、等級以外の理由、商品内容やサービスが気に入っている等の理由で断るのが良いでしょうね。

初っ端からカミングアウト

生命保険の募集で最も懸念されるのは、契約者の体調に問題がある場合です。最近手術を受けたとか、通院中で薬を飲んでいるとか、健康診断で再検査を勧められたとか、とにかく体調に関してネガティブなことがあると生命保険の加入を希望されても受け付けられない場合があるので、募集人としても積極的な募集をかけようとはしません。実際に私も電話で「生命保険のご案内をさせて頂きたいのですが~」と勧誘の電話を受けたことがあるのですが、「現在妊娠中なうえに張り止めの薬を服用しているのですが、加入できるものでしょうか?」と言ったところ、「それはちょっと・・・厳しいですね」と相手が尻込みしてしまうという状況を生み出しました。ちなみに妊娠は2人目、薬はウテメリンという名前で、妊婦さんにはよく処方される一般的な張り止めの薬です。電話をかけてきたオペレーターはそれ以上発する言葉がなかったようで、電話は30秒で終了しました。ですが、1人目を妊娠した時は同じような状況だったにも関わらず担当のファイナンシャルプランナーが色々対策を取ってくれたおかげで、健康体の人と同じ保険料で保険に加入できたんですよね。バリバリ保険を勧誘しているプロだと「妊娠中の方でも加入できる保険があって・・・」と食い下がってくるかもしれませんが、勧誘がメイン業務のオペレーターであればちょっと病気であることを匂わせると深く追求してきません。保険の勧誘を断るために嘘をつけとまでは言いませんが、最初に自分の体調に気になることがある、あったとカミングアウトしてしまえば、そんなに深く保険の説明をされることはないと思いますので、ぶっちゃけてしまうのはアリです。

他人を悪く言う代理店を信用しますか?

私が現役の時、代理店に指導していたのは「他の代理店を貶めるようなことは言ってはいけない」です。代理店は契約してほしい、見積もりだけでも出させてほしいの一心で、あれこれ色々がなトークを仕掛けてきます。そこで「今契約している代理店が不要な特約を勧めているかもしれないから、確認させてほしい」等という言葉を言われたら、貴方はどう思いますか?代理店と深い付き合いのない人にとっては、その言葉を聞いても特に何も感じないでしょう。しかし代理店が身内や友人で深い付き合いをしていることもあります。自分の身内や知人が間違っているかもしれない、余計なものを契約させているかもしれないと言われたら、不快に思う人もいるのです。契約者はその人を信頼して加入しているのですから、悪く言われたと思うことでしょう。そうなると心証は最悪です。他人を貶めるような発言をする代理店を誰が信用するでしょうか。もしトークを仕掛けるのであれば、他人を貶めるのではなく、自分の価値を上げるトークをするようにと指導してきました。自分の価値を上げるトークとは、自分が何件保険の契約を持っているとかの自慢話ではありません。自分のお客様でどのような事故があって、その時保険がいかに役立ったか、その経験を生かして自分はお客様にどのような保険に入ってもらいたいと思っているか、自分の経験や武勇伝です。もし他人を悪く言う代理店に出会ってしまったら、「自分は今の代理店と長く付き合っているし、不満はない。自分のために一生懸命プランニングしてくれている人を信用できないかもしれないと言う人とは、あまり契約したくない」とバッサリ切り捨ててしまいましょう。

勧誘のきっかけはどこにでも潜んでいる

スーパーの窓口で保険や共済のパンフレットを配っている人を見たことがあるでしょう。また、ディーラーの店舗で証券診断会と銘打ってイベントを開いているのを見たことがありませんか?保険の勧誘は電話やネットに限らず、どこでも開催されています。無視して素通りする人も多いと思いますが、もし掴まってしまったらこれらの話を思い出してうまく対処して頂ければと思います。