朝日生命のITシステムは、長年IBMとのタッグで構築を勧めて来ています。最近では、IBMのワトソンを使った保険給付の支払い業務のさらなる迅速化と業務効率化を目指すAIシステムも動き出して話題になっています。朝日生命は保険王とかの保険商品よりも、このテの話題のほうが多いのは、管理人の気のせいでしょうかね・・。
その一方、二〇一二年には、顧客に関する各種データを統合したCRMシステムACTIONを稼働させました。これによってデータ活用のための基盤整備がなされ、その延長、流れて出てきたのが、二〇一八年にIBM SPSS modeeler によるビッグデータの活用による営業活動の効率化と成約率の向上を目指すシステムの稼働開始です。IBM SPSS modeeler は、一言でいえばデータ分析のための統計解析ソフトです。大量のビッグデータから予測モデルを構築して、企業(あるいは個人)の意思決定を支援します。今回の朝日生命のシステムでは、加入意向の強い顧客、あるいは見込み顧客を抽出、提案します。
これって、朝日生命さん自身のためにはなるであろうとは、すぎにわかりますが、顧客、契約者のためになるのかと、疑問に思う向きもあろうかと思います。結局、見込みの高い人に営業担当のリソースを集中するわけですから、その分、満足度が高くなる可能性はあがるでしょう。まったく必要のない商品を、ツキアイで延々と聞かされるとか、けっこう苦痛ですからね。このシステムによって、魔法のように営業や担当者が「いい人」になることはないでしょうが、余計な話に巻き込まれ、朝日生命を嫌いになってしまう確率は下がるでしょう。
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