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保険料を少しでも得にする裏技 通販以外で

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保険料を安くしたいなら・・・

保険料を1円でも安くしたいというのは誰しもが思うことです。しかし、保険料を安くする=通販で契約する、ではありきたりのアドバイスになってしまいます。そこで、通販のことは一切触れず、契約方式や補償内容の見直しで保険料を安くする方法について記載したいと思います。

車を2台以上持っているならまとめるべき

車を2台以上持っている家庭の方、自動車保険を1台ずつ契約していませんか?一家で2台以上車を持っている時、自動車保険は1つの契約にまとめることができるうえに、割引があるので、是非そちらの方式に切り替えをしましょう。三井住友海上であれば2台まとめて契約すると1%割引、3台から5台の間であれば3%割引、6台以上であれば5%割引というように、車の台数が多ければ多いほどお得な仕組みになっています。1保険証券で2台まとめて契約するので、契約・更新手続きは1度で済みます。また記名被保険者(補償の対象となる人)が必ずしも同一である必要はないので、ご主人が乗る車と奥さんが乗る車、お父さんが乗る車と子供が乗る車といった組み合わせでも契約できます。仮に保険期間中に廃車等があり車の契約台数が減ってしまったとしても、満期までこの割引は有効に使えます。バラバラに契約していると、その度に契約手続きをしたり、補償の見直しをしたりと時間もかかるので、1証券にまとめることで保険料も時間も節約をしましょう。

勤務先の団体割引を活用

勤務先で団体割引の使用できる自動車保険を取り扱っていないでしょうか?団体割引は勤務先が保険会社に代わって契約者の給与から保険料を徴収するという形の契約で、10名以上の加入者がいれば発足することができます。団体割引で契約すると、一般の顧客に適用される分割割増5%がかからないので、その時点でお得になります。更に勤務先が規模の大きい企業や組織である場合は、加入者達の事故発生状況に応じて割引があります。私が勤務していた時代で最も割引が高かったのは、警察でした。その割引率なんと40%!警察の団体割引を扱える代理店は限定されており、一般の代理店さんは保険を案内しても負け戦になることが分かっていたので、見積もりを出すことさえ諦めたくらいです。他にも、官公庁や教職員団体等に割引が設定されていました。割引率は、事故の発生状況に応じて1年毎に見直しされます。割引率の高い時に長期3年間契約しておくと、翌年割引率が下がった時に少しお得になります。

自動車保険も火災保険もまとめてしまう超保険

東京海上日動の商品に、「超保険」という商品があります。これは自動車・火災・傷害といったバラバラで契約するしかなかった保険をまとめて1証券で加入させてしまうという、他社にはない独自の商品です。この超保険で自動車保険と火災保険、自動車保険と傷害保険というように、2つの異なる保険を組み合わせて加入すると「まとめて割引」という割引が適用されます。割引率は2%ですが、もし東京海上日動の商品に個別に加入している人がいれば、超保険でまとめてもらうのが良いでしょう。ただし、超保険を販売しているのはプロ代理店であり、ディーラーや不動産代理店は販売資格を保有していないので、問い合わせする場合は最寄のプロ代理店に連絡しましょう。

補償の重複を失くす

保険に複数加入していると、家族の間で補償が重複してしまうことがあります。補償の重複は、無駄に保険料を支払っているようなものです。「弁護士費用特約」「賠償責任補償特約」「人身傷害補償」の3つは、特に重複に注意したい補償です。まず弁護士費用特約についてです。そもそもの弁護士費用特約の補償範囲とは被保険者本人、その配偶者と家族です。それぞれの車に弁護士費用特約を付けていれば、家族の補償が重複してしまうので、誰かの契約に1台あれば十分です。(勿論それぞれの車に弁護士費用特約を付けておくメリットもありますので、契約すこと自体は決して悪いことではありません)個人賠償責任特約も同様です。弁護士費用特約と同じように被保険者とその家族が補償されますから、複数契約しておく必要はありません。弁護士費用特約と個人賠償責任特約は、毎月の保険料に換算すると100円~200円程度の僅かな金額ですが、「塵も積もれば山となる」の言葉通り、小さな節約が後に大きな節約へと繋がるのです。そして、人身傷害補償についてですが、人身傷害は契約車両に搭乗中の事故だけではなく、歩行中や他人の所有する車に乗っていた時の事故も補償対象となります。人身傷害補償を複数契約していると、契約車両以外の事故の補償が重複することになります。よって、人身傷害は1台は通常通り付帯し、もう1台は人身傷害の搭乗中のみ補償を選択することで、補償の重複を避けることができます。これらを活用することによって、保険料の大幅な節約が見込めます。

ゴールド免許の時に長期契約

近年販売されている自動車保険は「リスク細分型自動車保険」というものであり、走行距離や車の使用目的で保険料が変わってきます。その中でも免許証の色に関しては、ゴールドかそれ以外かで保険料が変わってきます。保険始期時点でゴールド免許であれば満期までゴールド免許割引が適用されますので、ゴールド免許になった時点で長期契約にすると割引を最大限活用できます。保険期間中にゴールドがブルーに、またはブルーがゴールドになっても、保険料に変更はありません。あくまで、始期時点で何色であるかがポイントになっています。免許が更新されたら保険料を比較してみてはいかがでしょうか?

保険期間通算特則を使う

保険期間の途中で解約して新しい保険に解約すると、等級の進行が遅れてしまいます。同じ等級は1年間継続しないと次の等級に上がれませんから、20等級の人は問題ないとしても、それ以外の人は損をしてしまいますよね。この問題も、「保険期間通算特則」を使えば保険料の節約に繋がります。これは解約した保険と新しく契約する保険を通算して1年となるように、新しい契約を短期で契約する方式です。そうすると進行中の等級をそのまま使用できるので、短期契約の満期が来れば1上がった等級で契約できます。ただしこの特則を使うためには、元々の契約で無事故であることが必要なので、事故を既に1回使用した、あるいは保険を使うかどうか悩み中の方は避けた方が良いでしょう。

記名被保険者の設定を考える

リスク細分型自動車保険は、被保険者(補償の対象となる者)の年齢でも保険料を分けています。例えば自動車保険を3年で契約した38歳の人が、38歳、39歳と最初の2年は保険料が安くなっていったのに、最後の3年目40歳の時に急に保険料が高くなるというケースが存在します。保険料は、事故の多い高齢者層が最も高くなります。もしおじいちゃんおばあちゃんの車だからといって、あまり乗らないのにそのまま被保険者に設定している場合は見直しが必要かもしれません。

料率クラスの低い車に乗る

料率クラスとは、自家用乗用車や自家用軽自動車の保険料を算出する際に使用される数字のことです。申込書に車両4対物3・・・のような数字が書かれているのを見たことがありませんか?それが料率クラスです。全国で発生した事故のデータを元に、型式ごとに1から9までのリスク区分を設定しています。例えば、ベンツのようにいたずらされやすい車は車両リスクが8や9と高めです。また新車でまだ事故が発生していない型式は4や5といった中間の数字に設定されています。車を買い換えて変更手続きをした時に、やたらと保険料が高くなったり安くなったりということがあれば、それは料率クラスが影響しているかもしれません。この料率クラスはインターネットで誰でも見られるようになっているので、車を購入する時の判断材料にして頂くのも良いでしょう。

いざ、実践

以上、保険料節約に関する裏技をご紹介しました。全ての裏技を一気に使うことはできないかもしれませんが、1~2個実践してみるだけでも節約に効果があること間違いなしです。是非お試しください。

2015/3 By A子