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1日自動車保険とは?

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1日単位でかけられる自動車保険

自動車保険といえば最短で1週間、最長で5年等、保険会社によってバラつきがあるかと思いますが、基本的には「車を所有する人」が「長期間」で契約するものです。しかし、全く逆の発想で「車を所有しない人」が「短期間」で契約するために作られた自動車保険があります。それが東京海上日動火災保険が販売している、1日自動車保険「ちょいのり保険」です。今回1日自動車保険について、その特徴や活用方法等をお話します。

1日自動車保険のターゲット

ターゲットは自分の車を持っていないけれど、他人の車を運転する人です。自分の車がある人は、当然自分の車に自動車保険をかけます。しかし、今までの自動車保険の制度では、自分の車がない人は、自動車保険に加入することができませんでした。よって、借りた車で事故を起こした場合、当然補償は車の持ち主が加入している自動車保険を使用することになるわけです。借主は自分のせいで貸主の自動車保険の等級を下げ、翌年の保険料を上げることになってしまいます。親しい友人間でこのようなことが起こると、その後気まずくなってしまいますよね。アップした分の保険料を負担するといっても、1回の事故で等級は3つダウンするわけですから、3年分の保険料の差額を負担するというのは気の遠くなるような長い話です。また、今の制度では等級が下がるだけではなく、事故有係数適用期間も設定されてしまいますから、保険料の差額も結構大きな金額になってしまいます。友人間に、思わぬ金銭トラブルが生まれる可能性があります。しかし、1日自動車保険があれば、このような心配は一切ありません。車を持っていない人は、1日自動車保険から補償をしてもらえば良いのですから。しかも、1日自動車保険には更新や等級といった概念が存在しません。仮に1度事故で保険を使って、また後日他人の車を運転することになっても、その時に加入を拒否されるとか、保険料を高くされるとかいった心配はありません。よって、免許取立て直後で家族や知人の車を運転する人、長期休暇中に友人の車に乗り合わせて交代で運転しながらドライブする人達が、この1日自動車保険のターゲットと言えます。

自動車保険との違い

一般的な自動車保険は、被保険者の年齢、免許証の色、被保険自動車の型式、走行距離、補償内容等あらゆる情報を収集して保険料を算出します。しかし、1日自動車保険は免許取立てであろうが高齢者であろうが関係なく、1日500円と決まっています。車両の補償を希望する場合は、1日1000円となります。対人賠償無制限、対物賠償無制限、搭乗者傷害1000万円、ロードサービスは車両補償の有無に関係なく補償されるよう作られています。また、自動車保険は代理店と申込書を交わすことで契約が成立するものでしたが、1日自動車保険は携帯電話で加入することができます。加入する前に事前登録といって、あらかじめ代理店が配布しているQRコードを携帯電話で読み取り、自分の情報を登録しておく作業が必要になります。そして自分が他人の車を運転するタイミングで、「これから保険をかけよう」「明日車を借りるから保険をかけておこう」と加入の作業をすることになります。1日自動車保険は、深夜0時を境にして1日が開始となります。よって、朝の6時から加入しても500円、夜の10時から加入しても500円となります。よって、1日自動車保険に加入した人が、深夜0時を過ぎてから事故を起こしてしまった場合は、もう1日分の1日自動車保険に加入していないと補償されないということになってしまうので、日付をまたいで運転するような場合は注意が必要です。一般の自動車保険は基本的に年単位で更新するものですから、いつどの時間帯に事故を起こそうが全く補償には関係ないのですが、1日自動車保険にはこのような時間の制限がありますので、補償されないタイミングに事故を起こしてしまうと無保険と同じですから、そこは注意しておきたいところです。

子供の帰省の時に活用

大学生の子供や、仕事の都合で遠方で暮らしている子供が帰省した時に自動車に乗るからといって、その時期だけ運転者年齢条件を変更したり、本人・夫婦限定特約を削除したりといった対応をしている人がいるかと思います。しかし、それだと帰省前に変更手続きして、帰省後に元に戻すという2回の手続きが必要になります。帰省の期間毎日車に乗るなら変更手続きしても問題ないでしょうが、乗ったり乗らなかったりムラがある場合もあるでしょう。そんな時にも、1日自動車保険が使えます。乗る日だけ、子供に1日自動車保険をかけてもらえば良いのです。これだと親の自動車保険をわざわざ変更することもなく、子供の補償を手に入れることができます。

1日自動車保険のメリット

1日自動車保険に加入した実績があり、且つ無事故であるなら、いざ車を購入して自動車保険に入ろうとする時に東京海上日動の自動車保険に最大20%割引で加入することができます。6等級や7等級の保険料は等級の割引率が低いですから、このような制度があると保険料が節約できますね。しかし、この割引が欲しいからといって、借りもしない車に1日自動車保険をかけるのはルール違反ですから、止めましょう。20%割引を手に入れるためには無事故の実績が20日必要なのですが、500円のプラン×20日で10000円の経費がかかります。不要な補償に10000円を支払うこと自体節約とは言えませんし、東京海上日動も不正な使用がないかは目を光らせていることだと思いますので、危ない橋は渡らない方が良いです。真摯に契約をしましょう。

1日自動車保険のデメリット

1日1000円の車両補償が、車両保険とは違い特殊な内容になっています。自動車保険の車両保険は契約時に保険金額を決めますが、1日自動車保険では車両補償に関して最大300万円まで修理費を支払うと言うルールになっています。よって、ほとんどの国産車であればどんなに壊れても300万円以内で修理可能だと思いますが、高級外車になると補償されません。高級外車で1日自動車保険に加入しようとすると、契約時の車種の選択にそもそも車名が出て来ないので、加入することさえ出来ない仕組みになっています外車を借りる予定のある方は、事故が起きたら従来通り持ち主の自動車保険で対応してもらいましょう。。しかも、免責金額が15万円あり、盗難や当て逃げや落書きは補償されない等の条件もあります。車両保険の一般条件でしたら、自損事故だろうが追突されようが大体は補償してくれるので、同じような感覚で1日自動車保険も補償してくれるだろうと考えていると、それは大きな間違いです。

実は他にもあった?1日単位の保険

このように1日単位で加入できる保険が、他にもあります。それは、携帯電話会社ドコモが運営しているワンタイム保険です。ワンタイム保険には自動車保険以外にも、海外旅行保険、国内旅行保険、ゴルファー保険等種類があり、勿論いずれも携帯電話で加入することができます。

これからの展望

車離れが進んで言われる昨今、カーシェアリングのように新しい自動車の乗り方、持ち方が出てきています。時代にあわせて自動車保険も変わっていくべきなのです。時代に沿った新商品という意味では、1日自動車保険はまさにそれに当てはまる商品と言えるのではないでしょうか。漫画や雑誌が電子書籍に変わってきたように、保険も今後は携帯電話やタブレットといった身近にあるものを使って保険に加入するのが当たり前の時代になってくると思われますし、一部の保険会社では既に取り組みが始まっています。そのうち、「紙で契約するなんて古い」と言われてしまうかもしれませんね。