アイエヌジー生命について
アイエヌジー生命保険の事ご存知ですか?何となく聞いたことあるような、よく似た会社があるようなと言ったところでしょうか。
詳しく説明しますと、アイエヌジーにはNNグループとINGグループに分かれており、日本のアイエヌジー生命はNNグループに所属しているのです。じゃぁINGって何よ?と思うわけですが、INGは金融機関でして生粋のINGグループには銀行部門が所属しています。
つまりアイエヌジー生命は銀行が基盤の生保会社になるのです。ちなみにNNグループには保険・資産運用部門となっています。本社所在地はオランダアムステルダム・総合金融機関INGグループとして世界40各国以上で銀行・保険・資産運用事業を展開しています。
会社概要と歴史
1986年4月、ヨーロッパ生まれの生命保険会社、ナショナーレ・ネーデルランデン生命保険会社N.V.日本支店として日本で初めての営業を開始。法人向けに反響を呼んだ逓増型定期保険を引っさげて1995年に日本法人ナショナーレ・ネーデルランデン生命保険として、その後1997年1月にアイエヌジー生命保険として社名変更しました。これがアイエヌジー生命保険の誕生です。
日本で初めて変額年金保険を販売したのが1999年法人事業向け保険として、現在は全国に代理店を展開し個人事業・個人向け商品も展開しています。資本金324億円・保険料収入3,093億円(2013年)・総資産3兆3,568億円(2013年)、株主はアイエヌジーインシュアランス・ユーラシアが100%の出資を行っています。
社名変更?
アイエヌジー生命として日本にも名前が浸透してきたところなのですが、今年に入り何と社名を変更すると発表されました。
それが2015年4月からエヌエヌ生命保険会社と社名変更するそうです。何じゃそりゃ(笑)とアイエヌジーの内情を知らない方は思いますよね。要するにINGグループとNNグループに分かれていた部分のNNの方をそのまま社名にしちゃったという事です。
わざわざ変えなくてもいいのにね。。と思いますが。商品そのものに変更は特にありません、変わるのは社名とロゴマークくらいですかね。
「これだから訳のわかんない外国の保険は嫌なんだよ」と年輩の方から声が聞こえてきましたが、ごもっともです。
INGとしては、社内では銀行部門の呼び名であるのでここらで整理しようぐらいの気持だと思います。経費が掛かるのは仕方ないですね。
商品ラインナップ
アイエヌジー生命保険の商品は法人向けと個人向け商品があります。特に法人向け商品はアイエヌジー生命保険の始まりと言ってもいいのではないでしょうか。法人向けの商品の方が個人向けよりも断然多く品揃えがあります。法人営業で成功してから個人へ営業も開始したと言うくらいですから納得ですね。また、個人向け保険では商品が終身入院保険の1品しかないのですが、法人契約で多く実績をあげているアイエヌジー生命保険としては法人企業向けに定期・終身・生活障害・養老など、いずれも低解約返戻金型を主軸にニーズが高いです。アイエヌジー生命保険の始まりとも言える逓増定期・主契約:定期保険は今でも根強い人気です。アイエヌジー生命保険の顔ともなる保険商品ですね。
法人向け商品
アイエヌジー生命保険の代表的商品と言えば、逓増型定期保険ですね。他にも低解約返戻金を主軸とした商品が揃っています。
HPサイトでは一部の紹介になっていますが実は代理店に行くと、まだまだ商品が細かく揃っている事に驚かされます。
私個人の感想としてで恐縮なのですが、ソニー生命を思い起こさせるような、オーダーメイドでどのような保険も組み合わせる事が出来るがために商品ラインナップが多いと言う印象です。ただし、ソニーの場合は個人、アイエヌジー生命保険の場合には法人向けですので顧客のターゲットを考えれば利益や必要性は法人向け保険の方が興味を持ってもらえるのではないでしょうか。損保で法人顧客が多いと安泰と言う事は少なくないのですが、生保で法人向け保険商品に力を入れているのも外国出身の保険会社の特徴かもしれませんね。
個人向け商品
アイエヌジー生命保険の個人向け商品は、たった2つ(ちょっと寂しいですね)なのですが、わかりやすいのでシンプルな保険が好きと言う方にはおすすめです。①スマートビジョン・ロールアップ(低解約返戻金型一時払終身入院保険・死亡保険金逓増型)②スマートビジョン(低解約返戻金型一時払終身入院保険)この2つです。①は備える・増える②は備える保険として考えて頂ければわかりやすいかと思います。
内容ですが、可もなく不可もなく。。。と言ったところでしょうか。代理店販売型で特に特徴は無いのでこの手の保障の生保なら他社と比べてみても良いかもしれません。ただ、世の中には外資系保険大好きと言う方も居ますので、そういう方にはおすすめですよ。
知名度と人気
知名度は、そこそこあるようですが、人気となると微妙かもしれません。外資系保険会社は日本の3大メガ保険のようにテレビや広告などでCMと言う宣伝をあまり表だってしないのですね。ちょこっと二時間ドラマの間にたまに見かけるくらいです。アイエヌジー生命保険のCMですが、見たような見ていない様な。。その程度です。ですから人気となると法人向けでずっと加入している既存の契約者の方や興味を持たれた方には知名度があるのかもしれませんが、総合的にはまだまだ知らない人が多いと思います。
人気があるかと言う点では、私の方で断言する事は出来ず、それこそ投げやりな言い方になるのですが外資系保険が好きと言う方には知名度も人気もある保険会社だと思いますよ。
評判と口コミ
意外な事にリーマンショック後、アイエヌジー生命保険も破たんするんじゃないかといううわさが流れました。それもそのはず母体はぎんこうですからね~。その心配をされている方はまさかこんな事になるなんてとリーマンショックを受けていたと思うのですが、裏を返せばアイエヌジー生命保険なら大丈夫だと加入した人ではないでしょうか。知名度や人気は微妙だったとしても考えて加入している人も居るという事です。
心配もさながら、破たんする事は無いのですが、既存の契約者の方はヒヤヒヤしたでしょうね。
加入者に限ってですが、評判が悪いという事は無いようですよ。損保と違い生保はアフタフォローが出来る会社とそうでない会社とで生き残り方が違ってきます。アイエヌジー生命保険は代理店販売型という事と、定期的にお客様の様子を伺う事を忘れてはいないのが良い評判として聞こえています。
格付け
保険財務力格付けではBBB+と評価されていますので「良い」という事になります。
安定すればもう少し上がるかもしれませんね。個人的意見なのですが銀行母体なのにAじゃないんだなぁという感想も同時に思いました。
また、社名が変わるという事では格付けはあまり影響はないかもしれませんがエヌエヌ生命保険となった意味を一般の方が知ったらどうおもうかなぁと余計な心配をしたりしてしまいます。
いずれにしても格付けに関しては、特定の期間が認定するので人気ランキングとは違います。意外だなぁと思う事があっても不安になる事はありません。よく格付けランクが下位なので自分の加入している保険会社が破たんするんじゃないかと心配されるお客様がいらっしゃるのですが、ちゃんと法律で守られていますので大丈夫ですよ。
今後の展開
今後の展開としては先ず社名変更後どうなるかという事でしょう。社名とロゴマークだけが変わりますので特に影響はございませんと言いながらも、名前って大事ですよ。あの保険会社どうなった?と言われない様にしたい所ですね。2015年の4月という事で、この記事を書いている段階では二ヵ月をきっていますので今頃、帳票や社内の諸々変更に女性事務員さんたちは大変なんじゃないでしょうか。
少し言わせていただきますと、会社自体の社名変更ですから代理店ほど大変じゃないでしょうと私は申し上げたいです。しかも吸収合併とかでもないので経費が掛かると言うことぐらいですね。エヌエヌ生命保険として、どこまで現状を維持しながら伸びるのか今後も気になるのは間違いありません。