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保険の110番 全株式 日本生命が取得?

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保険の110番は

株式会社保険の110番社 。保険の110番で知られる同社ですが、乗り合い代理店として複数の保険会社の代理販売業務で、主に九州地方とはいえ、それでも全国展開をしている代理店業者です。
複数の保険会社の商品を扱う乗り合い代理店であることは、来店する人に、複数の保険会社から最適な商品を提案できるということですが、「最適」を選び出す、組み合わせるといったことには、なかなか経験とスキルが必要になるのは、当たり前のことです。特定の保険会社専門の代理店で、数百以上あることは珍しいことではありませんが、比較的高度な乗り合い代理店を全国展開し、2017/3には、83店舗にまで事業を進めてきたのはなかなか立派じゃないかと思います。

保険の110番の取り扱い会社

管理人は2013年に、保険の110番で扱っている保険会社を調べてみましたことがあります。
セコム損害保険
楽天生命
アイリオ生命
アフラック
三井住友海上火災保険
エイチ・エス損害保険株式会社
ソニー損害保険株式会社
そんぽ24損害保険株式会社
日本アニマル倶楽部株式会社
アイアル少額短期保険株式会社
などが挙げられますが、この当時には、今回の株式買収の買い取り手である日本生命は入っていなかったようです。当時(2013年)の管理人の見落としの可能性はゼロでありませんが、日本生命が、乗り合い代理店の保険の110番を買収したのは、この意味でもなかなかの驚きです。

ニッセイのイメージと乗り合い代理店 保険の110番

あくまでもイメージの話ですが、日本生命の販売の主軸はニッセイレディ、ニッセイのおばちゃん(あるいはおねーさん)というのが、根強く管理人の頭にあります。それは昭和の古い発想ですよと言われれば、反論はできないのも承知していますが、それでも、イメージというものは、一度できるとなかなか変わらないものです。
日本生命の商品を熟知し、強い社会的に使命感に燃える、ニッセイのおばさんとおねえさんの軍団が、日本生命の販売主力部隊であり、他の保険会社と比較するなんてことを、ニッセイがするというイメージがなかなかできないのです。だから、乗り合い代理店の保険の110番の買収の話には、「おぉ」と小さく声が出てしまいました。

ニッセイ 日本生命の狙いは何だろう

さて、今回の保険の110番の買収、日本生命の狙いは何でしょうか。
やはり時代が変わっているというのが一番大きな理由じゃないかと感じます。管理人のような昭和のイメージだけじゃ会社も事業も生き残ってはいけませんからね。
やはり、ニッセイ、日本生命の販売の現場、最前線でも、「複数の会社の保険商品を比較したい」という顧客のニーズが増えてきているようです、従来のニッセイのおばさん、おねーさんの、ニッセイ一本押しで成約に結びつくのは減少もしてきているのでしょう。こうした複数の保険会社の保険商品も比較したいという顧客への到達度、接点を拡大するのも、今回の目的でしょう。
例えば、2013年に調べた保険の110番の扱いには、日本生命はなかったのです。複数の保険会社を比較し、アドバイスをもらって、保険を決めたいと願う人には、ニッセイ、日本生命の会社名、商品は、接触、到達すらしないわけですから、比較されることもないわけです。リングにあがらずして負けが決定となります。
そして、「複数の会社の保険商品を比較したい」という顧客は、これからも増加していくことでしょう。となれば、王者ニッセイ、日本生命も、座しているわけにはいかんでしょう。
比較の結果、日本生命じゃなくて他の会社の保険が選ばれることがないわけじゃないでしょう。しかし、比較の対象にもならないなんて状態は、ビジネス的にいいわけがありません。
ニッセイ、日本生命が、保険の110番を通じて、どこまで顧客の接点拡大に向かって進んでいくのか注目しておきたいと思います。