保険マップ

アリアンツ火災海上保険株式会社とは

最終更新:

アリアンツ火災海上保険の歴史

聞きなれない保険会社?それともアリアンツを知らないとは。。どちらかに分かれるのですが、アリアングループは創業以来120年以上の歴史と世界70国に渡る、およそ7,800万人ものお客様を抱える大会社なのです。旧社名もありません、アリアンツとしてずっと時代を駆けぬいてきました。アリアンツ火災海上保険はドイツを拠点とする本社があります。金融保険グループとして国際企業を対象とした企業向け損害保険や特殊分野の保険を専門に取り扱っています。アリアンツ火災海上としての設立日は1990年11月16日に誕生し、資本金は52億円余りと一般人には縁のない金額で成り立っていますから経営的な不安材料は無いでしょう。ただ、損害保険として他社との大きな違いは法人のお客様を対象としている事です。ではいったいどんな保険があるのでしょうか

アリアンツ火災海上保険・法人契約

アリアンツ火災海上保険は企業向け保険を扱っておりますので、大きな取引が多くなります。その為契約等には東京本社と代理店を通じて販売・引受けを行っており、主に販売されている商品を紹介しましょう。賠償責任保険から始まり、エンジニアリング保険・財物保険/利益保険・貨物海上・運送保険など大きな契約に繋がるものが並びます。中でもインターナショナルプログラム保険は国際的企業向けに生み出された商品で、目的は、包括的オーダーメイドのグローバル保障を提供しています。企業とはいえ国際的に通じる保険商品を戦力としているのもドイツに本社があるアリアンツグループの国際的発想と必要性の把握を掴んでいる事がアリアンツ火災海上の強みとも言えるでしょう。

アリアンツ火災海上保険と世界の災害

近年を振り返ると、ここ10年の間に起こった、我が国に多大な損害と被害をもたらした東日本大震災をはじめタイの大洪水、アメリカのハリケーンサンディなどの災害に加え航空機や船舶の事故も発生しています。被災された方々のお見舞いと被災地の一日も早い復興を祈ると共にアリアンツも力になれるように尽力を出しているところです。アリアンツの保険に加入されていた企業の方々に少しでも早く保険金のお支払いを速やかにできるように努める事。アリアンツ事態も保険金の支払い請求が増え、投資収益が減少しました。しかし、法人を対象とした保険を販売してきたアリアンツ火災海としては、事故が起きたこときこそ力になる力を発揮する時として早く加入企業をお見舞い、頂いた信頼は今こそ恩返しするべしとの精神で被害状況の把握に努めていたと言います。

アリアンツ自動車保険?

2012年9月の情報でアリアンツとフォルクスワーゲン社が独自の自動車保険の提供を計画という見出しが出た。その後どうなったかは残念ながら不明なのですが(調査不足も含めて)、同じようにダイムラー社とはパートナーシップを契約したと発表があったそうです。
が、しかしこれは海外アリアンツとしての情報であり日本のアリアンツ火災海上としての自動車保険が存在しない上に、詳細は不明なので断言は避けます。日本のアリアンツ火災海上は傷害保険を販売しておりませんので、自動車保険の販売も恐らく無いと思います。※アリアンツ火災海上の情報は乏しいので恐らくと付け加えさせて頂きます。
アリアンツと一言にしてしまうと世界規模だけに混乱が生じてしまうので、個々ではアリアンツ火災海上保険の事のみでお話しさせていただきました。

アリアンツ火災海上とペット保険

実はアリアンツ火災海上がペット保険を販売していたのをご存知でしたか?
しかし2011年に販売が閉鎖され、販売その他移行を何とアクサ損害保険に譲渡したのです。
契約数15,000件とお客様満足度が第一位を摂り続けていたアリアンツ火災海上がペット保険をどうして手放したかという詳細は分からず、申し上げる事ができないのですが、恐らく国際的企業が対象となる保険商品への販売に力を入れるためではないでしょうか。
ペット保険が今、必要とされ躍進している中で手放すのは勇気が要する事だと思うのですが、アリアンツ火災海上がペット商品に頼らなくても他に戦力となる商品がある自信・もしくは将来性がある商品があると確信したからではないかと思われます。
一方譲渡されたアクサ損害保険との関係は

アリアンツ火災海上とアクサ損害保険の繋がり

アリアンツは日本の保険市場に大きな期待をかけています。その中でアクサ損害保険にアリアンツ火災海上のペット保険を譲渡したと言うのはアクサ損害保険がアクサダイレクトとして将来的に通販保険として将来性が大きいと見込んだからではないでしょうか。
現に、アクサダイレクトとして自動車保険では飛躍中ですし、アリアンツ火災海上もペット保険は常にトップのお客様満足度をいただいていた中での譲渡ですから信頼できる損害保険会社に託したのだと思えてなりません。アリアンツ火災海上としては2011年3月末日までの販売を最後に2011年4月からはアクサ損害保険に保険契約の包括移転をしました。完了までには1か月ほどかかりましたが、アリアンツ火災海上はアクサダイレクトに対し、ノウハウや人員、代理店その他を含む詳細な手順やネットワークを全面的にサポートしながら移転しました。

アリアンツ火災海上の採用状況

アリアンツ火災海上保険の人材募集について、損害部門・管理部門・マーケティング部門は他社でもあると思うのですが、アンダーライティング部門についてはちょくちょく募集をしているようです。そもそもアンダーライティング部門って何?と思うのですが、引き受けると言う意味になります。アンダーライティングとは保険用語では保険契約の引受けや危険の選択、当該契約の引受けの可否を判断する時に引き受けが可能であれば引き受けてもいいかなどを判断する一連の業務を表します。
プロパティ・ライアビリティ・エンジニアリング・ファイナンシャルラインと以上の職種あるのですが、いずれもビジネス英語力・保険業界経験10年以上と、レベルの高いスキルが要求されています。国際的な商品の取引には英語力は欠かせない、その人材がたくさんいる事がアリアンツの強みでもあると言えるのではないでしょうか。

アリアンツ火災海上保険の転職・就職事情

アリアンツ火災海上については顧客側への情報よりも、むしろアリアンツで働きたい人に対しての情報が多いのです。
ただ、アリアンツグループとしては国際的な企業を対象として販売を展開していますので英語力やビジネスのスキルは高く新採用としての就職よりも転職組の方が多いようです。日本の損害保険会社歴が長い人や、特に賠償責任保険などを担当されていた方は現在の勤務先よりも条件が良ければアリアンツを目指して転職してくる人が多いそうです。もちろん収入面での大きな利益が転職を輝かせるのですが、アンダーライティング部門は特に高い収入は約束されるかもしれませんが、保険理解力・ビジネス英語力に高いスキルが要求されるので競争率よりも採用率の難関度は上がると思います。

アリアンツ火災海上保険の格付け

保険会社についている格付けですが、アリアンツ火災海上保険はAA-でなかなか優秀な位置に格付けされています。
理由は120年の歴史を誇る安定性と海外に基盤を持つ視野の広さと、企業を対象とした大口契約が要因かと思われます。要するに世界的金融サービス事業を展開するアリアンツ・グループの子会社である事が証明されています。
格付けは一般のお客様にはあまり関係のない事のように思われるかもしれませんが、格付けがBB~CCになると将来的に吸収合併される可能性があると言う事も考えられます。保険会社にとってはこの格付けを重視しており、特にアリアンツ火災海上のよう国際企業を対象とする法人契約を結ぶ場合には会社の安定度としてAA-は安心して契約できる目安にもなるでしょう。

アリアンツ火災海上の将来性

アリアンツ火災海上・アリアンツグループ全体としてグローバルという言葉が良く使われているように、アリアンツはすべての事業において国際的なグローバル人材と企業となるように目指していくと発表しています。グローバルと言うと高学歴なとか語学力などがイメージとして先行しますが、側面を変えてみると危険を恐れずつまりリスクを覚悟して様々な事に挑戦して新しい事を切り開いていくという意味もアリアンツの場合は込められているように思えてなりません。そう考えると、順調に契約数を伸ばしていたペット保険を手放し国際企業のサポート的商品を提供していくのに全力を注ぐと言う方針も納得がいきます。アリアンツ火災海上も歴史が120年という老舗の海外金融機関の一グループ子会社として今後も大きく飛躍していく事を期待します。
Written By あさひAtoZ
本稿は、あさひAtoZから寄稿されています。