日本少額短期保険協会が、孤独死現状レポートをまとめ発表しました。なかなか興味深い内容なので、取り上げていこうと思います。
まず最初の疑問ですが、なぜ、日本少額短期保険協会が、孤独死レポートをまとめることになったのでしょうか。死亡時の保険金の関係で、ニッセイとかスミセイとかの生命保険会社か生保の協会などが、孤独死レポートをまとめました!であれば、まったく違和感を感じなかったでしょう。
しかし、今回は日本少額短期保険協会が孤独死レポートをまとめています。それは日本少額短期保険協会は孤独死対策員会でもあり、そして、少額短期保険の商品のひとつに、孤独死保険というのがあったのです。
今回、日本少額短期保険協会のレポートの中には、孤独死保険を知っている人の割合があるのですが、70%以上の人が、孤独死保険の存在を知りませんでした。恥かしながら管理人も知りませんでした。まだまだ修行が足らないことを思い知らされてしまいます。とはいえ日本少額短期保険協会が孤独死レポートをまとめるのは2回目のこと。孤独死保険も発売からまだそれほど年月が経っているわけではないでしょう。この機会にしっかりわかっておきたいと思います。
さて問題のレポートですが、データは約1000件。まだまだ母数が少ない印象ですね。まあ今後孤独死レポートも回数を重ねれば、賃貸住宅での孤独死のデータ件数も増えてくるのでしょう。
さて、この1000件にうち男性が80%となっています。しかし管理人が信じられないと目を剥いたには、平均年齢です。60.3歳と、予想していたのよりずっと低い、若い。
管理人は孤独死というのは、高齢者の問題だと思っていたのですが、これはもう、そうとは言えない数字だと思います。細かく数字を見ていくと、自殺の率が異常に高くなっています。厚生労働省の統計では自殺率は1.9%なのですが、病死が6割の死因を占めていますが、自殺を死因とする孤独死の割合は13.2%、特に女性は19.9%ともうとんでもない数字になっています。
おじさんである管理人は、ただただため息がでます。まだまだ若くて先もあるであろう女性が自殺による孤独死かぁ・・・。
発見されるまでのの日数も平均で42日。家賃の未納や自治体の見回りで孤独死が発見されることが多いのでしょう。第一発見者は、親族、友人などが43%、管理、警察、福祉などが44%と業務での発見が、近親者を上回っているのが実態です。
現在(2017/4)で、単身で賃貸住宅に居住しているのは、1000万(世帯=人) 、これが、ある意味、孤独死対象者。怖い数字ですよね、
最後に孤独死保険についてのまとめておきましょう。
孤独死保険の対象になるような損害額と保険金の平均金額は、
残置物処理費用の損害額 19.6万 保険金 18.5万
原状回復費用 33.8万 保険金 26.6万
家賃保証保険金 31.6万
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