コロナで死亡の時の保険金支給額の増額

コロナでの死亡で保険金増額?

コロナの緊急事態宣言が出され、いろんな自粛を求められ、仕事ができなくて困っている方もいるのだろうが、実は、何やら、けっこう忙しい。そんなことを書くのは、営業できなくて苦境に立たされている方もいる中、ちょっと申し訳ない気もするが、そんな落ち着かないある日、冒頭のニュースのヘッドラインを見た。
大手の保険会社4社が、コロナで死亡の場合の死亡保険金を増額する、と。
ヘッドラインだけで、中身を読んでいない時の管理人の感想は、なんか違うんじゃないの?だった。
コロナで亡くなった場合だけ、保険金を増やすって、そりゃあその遺族はいいだろうけど、ほかの死因で亡くなった方の遺族はどうなのよ?悲しみや辛さに、優劣を恣意的につけるようなマネにならないのか?
増やす理由は何だろう。感染しているとわかると、面会もできないし遺体との対面もできずに火葬される。そのあたりを考慮した?でもそれは死亡保険金を増やすようなことなんだろうか?
保険会社も、今回のコロナに対して、社会的責任を果たしてますよというパフォーマンスか?それにしては、ちょっとやり方がひどくないか?大義名分がない。
第1報を見たその時は、ヘッドラインより先の記事を読む時間が取れなかったので、疑問だらけだった。
だが、後でちゃんと全文を読んで、なるほどと納得した。つまり災害特約の対象にするということだった。

 

災害特約とは

大手の保険会社4社がコロナによる死亡に、災害特約の適用をするということだが、この災害特約とは何か。
一言でいえば、病気で死亡や高度障害になるのではなく、自然災害や事故などがその原因になったとき、主契約の保障に加えて、多くの保険金が支払われるというものだ。そうかぁ病気より災害の扱いにするのかぁ。
それはともかく、災害特約は管理人の感覚だが、一般的にはあまり付帯することは少ないと思う。
このサイト、保険マップは、よほどのことがない限り、特定の商品やサービスをダメだとか、悪だとかということは言わない。裁判で有罪が確定した、違法性が明らかになったような時には、その旨を書いたりするが。
勿論、災害特約は、悪いとは思わないが、管理人のような発想をする者には、向いていないと思う。つまり何のために生命保険を契約するかという動機次第だ。管理人の場合、死亡保障は万が一の時にそれなりのものを遺族に残しておきたいのが動機なので、それこそ死因は問わない。災害や事項でなくなろうと病気で亡くなろうと、残してやらねばならない金額には、変わりはないのだ。だから管理人は、災害特約を付帯していない。
とはいえ、病気であれば、ある程度の心の準備や覚悟ができているだろうが、災害や事故だとなかなかそうはいかない。その分増額という考え方も勿論あるし、必要性を感じる人もいるだろう。

 

コロナって病気だけどさ

コロナが病気であるのは、いまさら言うまでもないのだが、これを災害扱いにするという判断。たしかに・・・と納得できる点が多い。歩い程度防ぐ努力をする余地はあるんだが、やむを得ない、力及ばない部分もある。思慮の足りない行動で、そりゃあダメャだろと思うような行動で感染した、慶応病院とか、京都産業大学、警察の署長とかの話が報じられたけど、ここまでくるとかなり不可抗力という部分もあると思う。誰だって感染する可能性がある。ロシアンルーレットにも似ている。感染しないといいなぁと思いながら、やむを得ない用事で外に出る。罹ってしまえば、インフルエンザと違って治療法やワクチンなど対処のノウハウもない。不慮の事故扱いでも、不自然な感じはしない。

 

実際に増額される対象は

コロナによる死亡で保険金を増額するのは、災害特約を契約していた人だけが対象ということだ。なるほど、これなら、管理人が当初心配した他のことが原因で亡くなった方の遺族も納得されるだろう。しかし今度は別のことが気になりだした。災害特約をつけている人はけして多くはあるまい。具体的な割合までは知るすべがないが、普通に考えて多くはない災害特約の付帯者で、コロナで亡くなった方となると、かなり限られた話と言っていいだろう。
でも、いいんじゃないかな。既存の枠組みの中で、できることをまずやる。それはそれでアリだと思う。
保険会社の対応、取り組みは、他にも増えてきた。自分の企業向け保険を契約している中小企業に、助成金や公的支援を得るための手続きを、無償で手伝いますと明言する保険会社も出てきた。大事なことだと思う。ネット型の保険じゃあできない、人間がいるから、営業職員がいるからこその対応だよな。
危機の時こそ、信頼を作る機会といえるのは、どこの業界でも同じだと思う。すべてとは言わないが、保険に限らず、それぞれに創意工夫できる余地が残っているところも、まだあるんだろうな。


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