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JA = 農協 ?

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タグ: JA共済

JAが扱うのは、保険ではなく共済

JA が扱っているのは、保険ではなく共済です。事実上、保険ともえいる商品が販売されていますが、これは共済であって、いったい何が違うのだろうか、ということになります。
保険は、保険会社が販売しています。共済は、組合員、会員の相互扶助のための商品です。共済の契約には、組合員、会員になることが必要です。

JA = 農協 なのか

JAは、農協のひとつです。農協がすべてJAなわけではない・・・というのが法律の定めです。要件さえ満たせば、農家は自分たちのための農業協同組合を発足、運用することができます。いくつかの作物については、その作物専門の農業協同組合があります。
また、農家は必ず、農協、農業協同組合に所属しなければいけない・・・ということはありません。農協なんておらぁ嫌いだという自由は、法律上はあります。
けれど、きっと今っこれを読んでくれている人は日本人だと思いますが、日本人の民族性というか慣習からいって、地元の農協に所属しないなんてことができる・・・と思いますか?ましてや都会ではなく農村です。
地域を網羅しているJAのネットワークは、さながら地方自治体のネットワークのようです。A村に住んでいる農家が、B村の農協に加入することは、まずありません。地域の農協に加入しないというのは、近所づきあいも絶つほどの意味も持ちかねません。水のことや繁忙期の時の助け合い、そういったものを拒絶したら、なかなか農家としてやっていくのは大変なことになります。

JAの加入者

JAの組合員は農家です。農家でなければ、組合員にはなれません。農協協同組合のありかたを定めた法律がありますが、そこには、その農家の要件が記されています。農業離れが進行していて、実質農家として、組合員としての資格を失っているような組合員も多数あるのが現状だとも言われます。またJAの共済商品(保険)ですが、原則は組合員であることが必要なのですが、員外利用という制度があります。都会に住んでいるサラリーマンでも、JAの共済商品い加入、利用できるのはこの制度のためです。これも法律では、員外利用の割合が定められているのですが、厳格にはチェックはされていないようです。

JAは悪の団体ということじゃない

ここまでの書き方だと、管理人は、JAへのバッシングが目的かと思われるかもしれません。が、けしてそういうことではありません。
普通の農家にとっては、農協へ加入しないで農業をやることは可能ですが、実際は、JA、農協を利用したほうが楽と言えるでしょう。肥料にしても農薬にしても、JA以外から、もっと安く直接購入することはできますが。多少の手間賃を上乗せされても、JAで購入するほうが利便性は高いでしょう。農業機械の購入やメンテナンスにしても、資金、ローンなども含め、一括で面倒をみてもらえるほうが、何も考えないで農業ができます。
楽であること、便利であることに加え、JA 農協は、農家にとっての利益、利権を守るための、政治的な圧力団体としても機能してきています。JAが強力であるほど、国の施策を、自分たちの農家にとって有利な方向へもってくることができるわけです。協同組合が、会員、組合員の利益を守ることが主旨であるわけで、組合員である農家の権益を守ると言う意味では、実に秀逸な組織であったともいえるでしょう。このパワーに支えられてきた保守政権が、高度経済成長を現出させる要素のひとつであったことも、事実だと思います。

格付けや信用度

さて、ここまでJAについていろいろ書いてきたのですが、この目的は、JAが単なる農家のための互助組合などという軽いものではなく、巨大な資本と、政治に対する力を備えた組織であることの、理解の一助としてあげてみました。このサイトは、保険まっぷですから、今回の記事の目的は、JAの共済(保険商品)はどうなんだろうという立場からの考察です。
保険商品を選ぶ際、格付け、その保険会社の信用度はどうなのだろう・・・といったことを気にする人も多いでしょう。1年で更新する、あるいは乗り換えることが可能な自動車保険ではあまり悩まなくてもいいでしょうが、個人年金、生命保険、養老保険、積立保険、学資保険などの商品は、数十年という単位になりますから、先々大丈夫だろうかという点も、保険、共済商品を選ぶ時の考えの中に入れておきたいことです。返戻率や保険料だけに目がいきがちでありますが。
JAの共済は、個別の農協が募集しています、例えばどこかの町や村の農協が無くなってしまうと、JAは、隣接する農協がそのエリアをカバーし、業務を継承します。日本のド田舎までフォローするネットワークです。
管理人は、特定の商品や、保険会社、共済組合を推奨するつもりはありません。フィナンシャルプランナーでもありませんし、ファンドマネージャでもありません。人のお金に責任は負えません。
JA共済が、功罪含め、巨大な資本と政治力を持ち、日本の社会に影響を与えてきたという点については、下記の書籍が非常に参考になろうかと思います。
大事な、そして累積すればおおきな保険料の総額ですから、託していくあいては、納得いくまで、調べてみてはどうでしょうか。

参考書籍

日本の食と農

日本の食と農
著者:神門善久
価格:2,520円(税込、送料込)
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日本の食と農 神門善久氏の著書。第28回(2006年) サントリー学芸賞・政治・経済部門受賞。受賞している賞で何となく想像できるでしょうが、政治的、経済的、社会的な内容です。ただJA、農協を悪くいう、批判することが目的だけではなく、これからの農業(農協)の有り方、さらに都会に住む人たちにとっても、考えさせられる内容だと思います

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アマゾンなら->日本の食と農 危機の本質 (シリーズ 日本の〈現代〉)

JA共済、JAに関する記事リンク

管理人が、保険マップの作成を開始する前に、あちこちに書いたJA共済、農協に関する記事。

JA・農協のマイカーローン
JAのマイカーローンは、自動車・バイクの購入からメンテナンス、車庫までと、かなり幅広く利用することができる

JA 農協の自動車共済 自動車保険
JA 農協の自動車共済 自動車保険だが、ノンフリート等級の引継なども、JA農協の自動車共済と損害保険会社との間は以前に比べて良くなった

JA・農協共済の 医療保険
JA 農協の医療保険といっても、正しくは、JA 医療共済だ。

JA共済の学資保険
JAの学資保険 こども共済は大学の学資の準備に加え、子供が80歳になるまでの医療共済(保険)もセットになっている

JA農協の建物更生共済むてき
JA建物更生共済むてき は、損保会社の火災保険と違い地震、噴火などの保障も最初から付与されている。