2018/7.24,スミセイ、住友生命保険は、健康増進への取り組みによって保険料が変動する健康増進型保険Vitalittyを 販売開始しました。
近年、健康増進に取り組む生命保険会社が増えてきています。
==>生命保険会社各社の「健康管理」「健康増進」「健康経営」をキーにした事業展開
取り組みは商品の話だけではありせんが、健康診断等の結果によって保険料が安くなるなどの商品も販売されています。
今回のスミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyは、これまでの商品と異なり、健康に向けた日々の取り組みによって保険料が増減する保険です。増減ですから、割引になることが大半でしょうが、場合によっては割増に、つまり高くなることもあるということになります。
これまでの生命保険や医療保険の考え方の根底にあるのは、「加入時等の静止点の健康状態を基準として保険料を算出し死亡病気等のリスクに備える」ということでした。管理人なども、まあ保険というのはそういもんだろうと思ってました。
スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyの新しいところのひとつは、その考え方か脱却しているところです。「加入後毎年の健康診断や日々の運動などの継続的な健康増進活動を評価する」「その評価によって保険料を増減させることで、リスクそのものの減少に繋げる」ことを目的にしている商品です。まあリスクそのものをなんとかしよう!という取り組みはこれまでも各社さんも考えてきたことですが、発売時点の2018/7においては、スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyhは、国内ではその最先端を行っていると言っていいでしょう。
管理人は、スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyの商品内容を知った時、やるなぁスミセイ。ひとつ突っ込んだ商品開発じゃないの・・・と感心しました。が・・・。実はこのスミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyは、スミセイオリジナルということではなくて、南アフリカの金融会社ディスカバリー社が開発したものでした。(あらあら。管理人の感動をどうしてくれるんでしょう。)
スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyは」すでに世界17カ国(正確には国と地域)でグローバルに提供されている健康増進プログラムをもつ商品でした。今回のスミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyの発売開始とは、日本における独占販売権をスミセイが持ったということでもあります。そしてスミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyの開発元のディスカバリー社は、これまで1国に1企業の生命保険会社と契約していますから、スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyが、国内で他の会社で販売されることはないと言っていいでしょう。
勿論、それぞれの国で、平均寿命や人種、民族による体質の差、健康に関わる意識、施設、啓蒙などの状況は異なります。スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyの開発元は南アフリカのディスカバリー社であるといっても、日本向けに販売するには、当然ローカライズが必須になるであろうことは容易に予想できます。海外製品をそのまま持ってきて、成功する例は皆無ではありませんが、多くの場合、細かいローカライズが重要になっています。
それでは、日本の「健康」とうう切り口の状況はどうなのでしょう。
日本はすでに世界的に上位の高齢化社会になっています。これは寿命の面で、生きているという面での長寿です。介護や入院などが必要なく「健康」な状態である「健康寿命」とは、男性9年、女性12年とのけして小さいとは言えない差があります。まあこういう数字は、「健康」の定義をどうするんだ、とか、調査方法をどうするんだとかで、変動するであろう数字でしょうが、大まかに寿命と健康寿命の差がそれなりにあることには異論はないでしょう。実際誰もが闘病なく、介護されることもなく、スット逝けるわけじゃありませんからね。
どう考えたってこの差は埋めたいものです。本来、こういったことはスミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalitty云々じゃなくて、国策レベルの話だと思ったりもします。仮に主力の実施は民間でやるにしろ、事業の優遇とか制度化とか、国としてはまだまだやることがある気がします。大して役にもたってない独立行政法人に天下りしてりゃあいいてもんじゃないだろうなどなど、いろいろ言いたいことはありますが、ここでの本題ではないので、これ以上の深入は控えておきます。
まあ保険会社、とくに生命保険会社は、こういった社会的課題に対しては、良く言えば「企業としての社会的使命、義務を果たす機会と考える」でしょうし、身も蓋もない言い方をすれば「課題に対する商品開発が将来のメシの種だからがんばる」といったところでしょう。
さて、スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyの商品内容について触れていきましょう。
スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyは、そういう保険商品があるわけではありません。既存の医療保険ドクターGOと、主力商品のひとつである未来デザイン1UPをベースとした特約組み立て型保険プライムフィットの2つの商品から利用、加入できるのが、スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyです。保険商品というよりも、健康増進プログラムVitalittyといったほうが実態を表すことになるでしょう。日本語的にいうと、健康増進乗率適用特約だそうです。スミセイ健康増進乗率適用特約Vitalittyが、内容と言葉の一致としては一番的確な気がしてきました。
さきの2つの保険のいずれかに、スミセイ健康増進乗率適用特約Vitalittyを付加するともうそれだけで保険料が15%割引になります。いってみれば「今日から健康増進の取り組みをします」と宣言するだけで15%の割引です。・・・すごいですね、これ。がんばってきた実績で割引じゃないくて、明日からがんばりますと言うだけでいいんです。まあ保険料と別に税込月額864円の利用料がかかります。年間10,368円。保険料だけで考えると15%の割引との天秤になりますね。年間69,120円より保険料が高ければ、メリットがありそうです。勿論、利用の結果、結構増進につながれば、それはもうプライスレスですけど。
尚、加入後も健康増進活に対する評価が続き、最大30%まで割引が大きくなるが、場合によっては10%に割増になる。「明日からがんばります」と言いながら、3日で頑張るのをやめると割増になるんでしょうね、きっと。
スミセイ健康増進プログラムVitalittyの加入後の評価は累計ポイントで判断し、4段階になっています。Blue Brinze Silver Gold で、Blue が問題の10%割増です。
ポイントは、会員サイトでの各種自己チェック、健康診断、がんの検診、ウォーキング、ランニング、水泳、サイクリング、トライアスロンなどのイベント参加、歩数、心拍のデータをウェアラブル端末やスマホからアップロードなどで得ることが出来ます。ポイント数をみると、最初の自己診断と健康診断だけでも、Bronzeになりますから、10%割増はほとんど人は回避できるでしょう。ポイント制のさらに詳しいことは、別ページにまとめたいと思います。
スミセイ 住友生命の健康増進型保険Vitalittyは発売されたばかりですが、なかなか面白そうな特約です。今後の動きに注意しておきたいと思います。
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