保険業界の流れ
保険マニアを自称する保険マップ管理人として、あまり認めたくない書きたくないことであるのですが、保険業界全体としては、楽に成長する、努力せずに業績が伸びるという、ウハウハの業界ではなくなっていることは、多くの方が納得されるのではないでしょうか。まあ少子化ですから、保険業界に限らず、絶対的なパイのサイズは小さくなっていますからね。そのまんまじゃ、どこの業界、会社もジリ貧です。誰だって現状維持でいいなんて言い出すと、自殺行為です。成長を目指して変革していくしかありません。
そんな中、ネット販売、ダイレクト販売の会社や短期少額保険などは、業績を伸ばしてきているのも、よく知られることでしょう。しかし・・・。
ソニー損保 2016年度 第3四半期の経常利益30%上昇
「ソニー損保 2016年度 第3四半期の経常利益、前年同時期に比べて30%上昇」を報じた見出しには、さすがに驚きました。さらに見れば、「純利益は70.5%増」とあります。これはもう、ちょっと信じられない。
たしかに、ダイレクト販売、ネット販売の保険が、保有契約数など順調に伸びているのはわかります。しかし、直後の爆発的な伸びの時期を過ぎて、そこまで利益が伸びているのはおかしいと思えます。
同時期に、同じダイレクト型自動車保険のアクサ損保（アクサダイレクト）だと、経常利益は、4.1%増加、純利は0.1%の増加です。ソニー損保もだいたいそんなものじゃないかと思えるのですが・・。
もう少し、詳しく見ていくと、結局この経常利益、純利益は、保険契約、保険料収入での利益が大幅に伸びたというよりも、有価証券の売却益によるもののようです。・・・そうだよな。いくらCMで「やるねぇ」って言ってもねぇ・・・。
管理人は、ソニー損保に、大儲けしてもらいたいとは思っていませんが、適度に利益をあげて欲しいと思います。
つまりちゃんと保険金を支払い、安定したサービス提供ができるしっかりした経営には、利益が必要ですからね。
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