テレマティクス保険 運転行動連動型保険 開発へ

テレマティクス保険 運転行動連動型保険

運転行動連動型保険と聞いて、何かピンとくるような人は、管理人のような保険マニアでしょうかとまではいいませんが、業界の関係者かと思います。
近年、自動車保険は、リスクの種類を細分化して、きめ細かく、最適な保険料を算出するのが主流になっています。
年齢、性別、用途、走行距離、車種、事故歴、違反歴といったデータから、事故を起こしやすい人の保険料は高めに、事故を起こしにくい人の保険料は低く抑えるという仕掛けになっていますが、それを支えるのは、統計情報です。
従来というか、今販売されている自動車保険では、前述の要素についての統計データから、どういう人が事故を起こしやすいかを考慮し、保険料を算出しています。しかし、もっと細かい運転行動は、保険料に反映されていません。急発進、急加速、急ハンドルなどなど、事故を起こしやすそうな運転の仕方、癖ってありますよね。そういう運転行動と事故の関係をデータとして蓄積すれば、運転行動と保険料が連動する新しいいタイプの保険ができるはずだ。
今回報じられたニュースは、ソニー損保が、テレマティクス保険のひとつとして、運転行動連動型保険の実現に向けた一歩を踏み出したことを伝えるものでした。

 

Yashoo!カーナビ プラス

Yahoo Japanは、スマホ向けの無料カーナビアプリを提供しています。Yashoo!カーナビで1000万ダウンロードを越しています。勿論実際に使っている車は1000万台とはいかないでしょうがw
Yashoo!カーナビは、無料ですから、これだけでは、Yahoo Japanは儲かりません。
勿論企業ですから利益をあげる方法として、Yahoo!カーナビ プラス構想というのがあって、ドライバーの安全運転的な行動に直結する自動車保険分野との連携を検討していたといいます。

 

ソニー損保とヤフーの共同研究

今回の共同研究は、ソノー損保の保険契約者に、研究の協力を依頼し、参加を承認してくれた方には、1年間モニターとなってもらうところからスタートです。
モニターは、Yashoo!カーナビを使うことで、運転特性(速度、加減速、コーナリング)と走行している道路の情報などをネットを通じてソニー損保に送ることになります。
データを受け取ったソニー損保は、そのデータをもとに、新しい保険商品の設計、開発を行うということです。
モニター期間は、1年。1年後すぐには商品の販売にはならないのでしょうが、どんな自動車保険がソニー損保からでてくるのか、楽しみにしたいと思います。

 

分野は違えど 統計が命

分野は違いますが、楽天生命が、女性向け無料の体調管理アプリの楽天キレイドナビで、承諾を取ったうえで、データ(生理日、排卵日、基礎体温)を集め、商品設計に役立てたいとしています。
また、下着メーカのワコールには、日本の女性の身体のデーターが、もっともたくさんあるといわれています。そのデータが商品開発の生命線だといわれます。
今回のようなニュースに接すると、保険というのは、つくづく統計データが命なんだと思います。

 

 


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