明治安田生命保険相互会社

明治安田生命保険相互会社の誕生と驚き

別に悲惨な話があったとか、事故があったとかではないのだが、明治安田生命保険相互会社の誕生は、2004年当時、衝撃的な事件だった。生命保険、保険業界だけじゃない。経済界という枠で考えても大きな事件だ。
明治安田生命保険相互会社の名前から想像できるだろうし、年代によっては、前身会社である明治生命保険と安田生命保険を知っている人もいるだろう。
明治生命保険は、旧三菱財閥系の三菱グループ、安田生命保険は、旧安田財閥系のみずほグループを含む芙蓉グループだ。こんな旧財閥のグループを越えた統合、合併なんてなかなか考えにくいことなのだが、実際に現実になってしまった。

 

明治安田生命保険相互会社の資産

総資産は、誕生当時は、業界第3位となった。現在は4位になっているがこれは何も業績が悪化し、競合生保に抜かされたわけではない。郵政民営化による、世界No1のかんぽ生命保険株式会社が誕生したことによるものだ。
かんぽ生命株式会社は民営化されたとはいえ何しろ別格だ。大手生保4社というと、かんぽ生命株式会社を除いて、日本生命、第一生命保険、住友生命保険、そして、明治安田生命保険を指す。生保業界を語るとき、かんぽ生命株式会社は除いて語ることのほうが多いだろう。この保険マップにも、かんぽ生命株式会社の取扱店として、郵便局の所在地情報を掲載しているが、まあ、何といっても数が多い。

 

系列

誕生と驚きのところでも書いたが、明治生命保険は、旧三菱財閥系の三菱グループ、安田生命保険は、旧安田財閥系のみずほグループを含む芙蓉グループだ。財閥なんて過去のもの・・・ではあるが、旧財閥のグループは、今も根強く日本の経済に息づいていることは、いまさら言うまでもないだろう。
そんな中、2つの旧財閥の流れを組む明治安田生命保険の金融グループの連携や影響はどうなっているというと、「どっちも」なのだ。なんだかある保険会社のCMみたいになっているけど、どっちも状態だ。
旧安田財閥系のみずほグループを含む芙蓉グループには、他にも保険会社がある。第一生命保険、富国生命保険、朝日生命保険だ。こんだけあるし、さらに、明治生命が主のイメージが強く、明治安田生命保険は、三菱グループになったんでしょ、とみなされやすい。
だが実際は、三菱UFJ銀行でも、みずほ銀行でも、明治安田生命保険の保険商品は販売されていたり、芙蓉グループの第一生命保険や損保ジャパンと共同の活動を行ったりと、どっちにも関わりがある状態だ。

 

明治安田生命保険相互会社の強み

なんといっても、明治安田生命保険は団体保険に強い。団体生命保険の契約数は、国内1位である。もとも明治生命が、三菱グループの各社で、民間企業向けの団体保険の契約を多数保有しており、一方の安田生命保険が、官公庁に対しての団体保険の契約に強みがあったことによる。
法人向けの商品というと、リスクマネジメント関連商品もイメージされるが、今でも、明治安田生命保険は、法人向けとして、企業・団体向け福利厚生制度関連商品、従業員、役員に向けた保障の商品を比較的多くそろえている。ざっと並べてみれば、団体定期保険、総合福祉団体定期保険、団体就業不能保障保険、医療保障保険(団体型)、拠出型企業年金保険、財形年金積立保険、確定給付企業年金保険、確定拠出年金保険(企業型) 、財形住宅貯蓄積立保険 /財形貯蓄積立保険、財形給付金保険、団体信用生命保険、総合福祉団体定期保険、経営者保険だ。

 

最古をめぐる戦い

この両社、いまでこそ合併しているから争う必要はないのだが、2004年の合併までは、あることで戦いを続けていた。
勿論、保険契約数とか総資産とかの争いは、どこの保険会社もNo1を目指したいというのは同じ思いだろうし、三菱と芙蓉を背負ってもいる。だが、明治生命保険と安田生命保険が争っていたのは、どちらが日本最古の保険会社かだ。部外者にはどうでもいいことのようだが、当事者にとっては重要な問題だったろう。CMやパンフレットに、「日本最初」とか「日本最古」と謳えるのだ。

 

1880年(明治13)1月 に、安田生命の前身である「共済五百名社」ができた。1881年(明治14)7月に、「有限明治生命保険会社」が開業された。これだけみると、安田生命のほうが古くからあって、争う余地などないように思える。しかし、「共済五百名社」って、保険会社と言えるのか、「共済五百名社」が、会社になったのは、1894年(明治27年)のことだ。保険会社としては、「有限明治生命保険会社」が日本で最初である・・・というのが、明治生命保険の主張である。

 

そんな争いをしていた両者が合併するのだから、世の中どうなるかわからんよなぁ、あの戦いはなんだったんだと深い感慨を覚える。

 

相互会社であること

明治安田生命保険相互会社は、相互会社である。株式会社ではない。
相互会社は、どちらかといえば、共済のイメージが強い。出資してくれている株主がいて、利益をあげて、配当なり株価の値上がりで、株主にリターンをする義務を負わない。
相互会社であることは、株主の利益を優先して、保険商品の契約者に不利益なことをしないですむというメリットがある。
一方、相互会社であることは、金、金、金とうるさく言う株主がいないため、なあなあの体質になりやすいというデメリットは、以前から言われている。これは明治安田生命保険相互会社だけの話ではなくて、保険相互会社全般の話だ。
取締役の経営状態を監視し、承認する株主総会のかわりに、契約、出資している(従業員、職員ではない)社員の社員総会や、総代会が取締役会を監視することにはなっているのだが、総代の候補者をあげるのは、多くの場合、取締役会だ。そんなんで大丈夫なのか?と多くの現代人は思うだろう。金融庁が一番疑心暗鬼かもしれない。それだけではないが、1995年の保険業法が全面改正され、相互会社から株式会社への転換の道が開かれた。その後、転換した会社は多数ある。

 

不払いと不祥事

2005年に発生した保険金不払い事件を、まだ覚えている人も多いだろう。国内の大手の保険会社の大半で、保険金未払いが、次々と軒並み発覚した事件だ。
この一連の事件の発端というか、未払い、告知義務違反の教唆などが最初に発覚し、業務停止命令などを受けたのが、明治安田生命保険相互会社だ。その前の年、2004年に合併で明治安田生命保険になって、その統合でも大きな衝撃だったのが、次の年には、保険業界全体のモラルを問われる大事件の発端と作ったことになる。

 

業界全体の不払いの話は、明治安田生命保険相互会社だけが悪いわけじゃない。
飛行機は1機墜落すれば、同型の機体は全部総点検となるのと同じようなことがあり、飛行機は、次々と問題が出ることは少ないが、すぐに富士火災海上でも不払いが発覚し、当時の保険業界全体の「闇」、悪いとわかっちゃいるけどみんなやってるよね、の部分が、この時の調査で、芋づるで明らかになったと言えるだろう。

 

管理人の私見だが、この時から比べれば、コンプライアンスやガバナンスは、だいぶマシになっていると思う。勿論、盲目的に信じるわけにはいかない。契約する側が、しかるべき自己防衛をするのは大前提だと思う。その詳細は、明治安田生命保険相互会社だけの問題ではないので、ここでは割愛する。

 

パワーハラスメントの訴訟事件

2009年、明治安田生命保険相互会社は、保険外交員から、パワーハラスメントの集団訴訟の被告となった。当時の毎日新聞の報道を見る限りだが、かなりえげつない内容だ。大阪の所長だけではなく、本社のコンプライアンス部門も、まともに機能せず対応を誤った。2008年に労災認定も出ている。

 

こういうひどい所長なんていうのは、ある日突然出てきたわけじゃなく、昔からいたし、あった話だ。昔は見過ごされていたけれども、これからはそうではいけない、企業はかわらなきゃいけない。管理職も意識を変えなきゃいけないと、コンプラ部門が立ち上がったわけだが、多くの会社が、コンプラ対応部門の初期のころは、対応を誤ったと思う。

 

最近は、ある程度の規模をもつ会社は、企業の社会的責任、CSRについての宣言や憲章を掲げている。
勿論、明治安田生命保険相互会社も、CSR経営宣言を公開し、ガバナンス、コンプライアンスと、顧客、従業員に対する宣言を定めている。

 

訴訟があり、そのダメージを知り、経験を積んで、今日では、CSRを意識しないことが、大きなリスクであることを、企業も学習しているだろう。

 

人間が人間らしく生きていけること。職場というのは、人生の多くの時間を過ごす場所だ。責任は大きいはずだ。
形骸だけのCSR宣言でないことを祈りたい。

 

明治安田生命保険相互会社の商品

総合保障

  • 進化する保険ベストスタイル
  • 進化する保険ベストスタイルJr

医療保障

  • 進化する医療保険メディカルスタイル
  • 進化する医療保険メディカルスタイル

かんたん保険シリーズライト!

  • じぶんの積立 無配当災害保障付積立保険
  • ひとくち終身 5年ごと配当付き一時払特別終身保険
  • つみたて学資 無配当こども保険

医療保険引受範囲拡大型

  • かんたん告知医療保険

介護保険

  • 介護のささえ
  • パイオニアケアプラス

終身保険

  • 終身保険パイオニアE
  • Everybody10 エブチバディテン
  • 祝い金付シニアプラン

定期保険

  • 個人定期保険

定期付養老保険

  • ハッピーバルーン

養老保険

  • 養老保険

個人年金保険

  • 年金かけはし
  • 年金ひとすじ
  • たしかな計画

 

明治安田生命の新入社員 2017/4

明治安田生命の2017/4の新入社員 は、911名です。まあこいうい数字は、明治安田生命の新入社員の数だけ書いても、多いのか少ないのか、なかなか判断が付きにくいでしょう。
他の生命保険会社の数字を、以下に記します。

  • 日本生命 827名
  • 第一生命ホールディング 1016名 (第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命)
  • 住友生命 625名
  • 大同生命 97名

 

明治安田ビジネスプラス株式会社の設立

2017/6/1、明治安田ビジネスプラス株式会社が設立されました。生命保険会社の子会社なんて、珍しくもないのですが、今回の明治安田ビジネスプラス株式会社は、障害者雇用を増やすことを目的としての設立です。
株式会社は、株主のために利益をあげるのが重要な義務です、その点、相互会社は、つぶすわけにはいきませんが、正面から理念を訴求できるのは、おおきな特徴ですよね。

 

 

 

 

 

明治安田生命保険相互会社の営業所所在地情報


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総合保障進化する保険ベストスタイル進化する保険ベストスタイルJr

個人年金保険明治安田生命の個人年金保険商品には、以下の商品があります。(2017/2現在)年金かけはし 0-70歳年金ひとすじ 20-60歳たしかな計画 45-75歳 (現在、取り扱い休止)また寄稿していただいた体験談によれば、年金だよりという商品もあったようです。

かんたん保険シリーズライト!には、ここで体験談を掲載している、じぶんの積立 無配当災害保障付積立保険の他に、ひとくち終身 5年ごと配当付き一時払特別終身保険つみたて学資 無配当こども保険が、かんたん保険シリーズライト!として提供されている。

1年更新型定期保険 (無配当短期定期保険の概要明治安田生命保険の法人向け商品「1年更新型定期保険」(無配当短期定期保険)は、2017年2月2日から発売された商品だ。「1年更新型定期保険」(無配当短期定期保険)がカバーするのは経営者の死亡の時の事業保障資金、死亡退職慰労金福利厚生制度として役員従業員の死亡退職慰労金としている。今まででもありそうな商品なのだが、法人の死亡保障のニーズにきめ細かく対応す...

明治安田生命、3年ごと利差配当付利率変動型積立終身保険 ライフアカウントLAライフアカウント LA.の新規契約の取扱いは行われていません。現在、ライフアカウント L.A.の契約をしている人は、「保障見直し制度」は利用できます。

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