とんちん年金 「長生き物語」は、第一生命が2017/3/17から発売開始した商品です。
管理人は、保険マップなんてサイトを運用していたりすることもあって、プロの生保の募集人さんほどでではありませんが、ある程度は、保険用語の知識は、あるほうだと思います。
ですから、とんちん年金 「長生き物語」と聞いても、ふざけた名称だと思わず、「トンチン性」を活用した、年金なんだろうなぁ・・・と想像がつきます。でも、そういったことを知らない人が、とんちん年金 「長生き物語」という名前を目にしたら、どう思うでしょうか。ちょっと心配になります、バカにするうんじゃない、じじばば扱いするんじゃないという声も聞こえてくるような気がします。
そもそも、このトンチン性年金の「トンチン」
17世紀にイタリアの銀行家のロレンツォ・トンチが考案したとされています。要するに同世代の者たちで掛け金を出し合って、その基金の運用益を生きている人だけで分ける年金のことです。つまり、長生きをしている人ほど年金の受取額は増え、最後の１人はその基金全体を受け取ることになるという射倖性が高い年金です。
トンチン性が高いとは、射幸性、ギャンブル性が高いということと同義です。死亡した時の保険金を少なく設定すればするほど、生き残った人の取り分は増えますから、射幸性＝トンチン性が高いということになります。
一般の人にしてみれば保険とか、年金とかは、ギャンブルなどとは対極の位置にありそうなイメージかもしれません。管理人は、そもそもの海運のための保険の引き受けって、けっこうなギャンブルの要素もあったように思いますけどね。
それよりも、このトンチン性年金の射幸性、ギャンブル性を逆手にとって、ギャンブル依存症の人の治療に使えないものかと、違うことを考えたりします。
競馬、競輪、パチンコなど、そんなチマチマしたギャンブルやめて、トンチン性の高い年金で、人生をかけた大勝負。生き残れば勝ちという単純なギャンブル。遊びじゃないんだ、命がけの勝負だ。これこぞ究極のギャンブラーだ。さあ、競馬、競輪、パチンコなんて、中途半端なだらしないギャンブルに使う金があるなら、トンチン性の高い年金の保険料、掛け金に、どんどんお金をぶち込んでしまいましょう！
・・・まあ、やめないでしょうね・・・。結果がすぐにわかるから娯楽として成立するんであって、結果がわかるまで何十年もかかるんじゃぁ、遊びにならないんですよね。ギャンブルは遊びじゃないんだ！という人には、やっぱり遊びですよねを悟ってもらうネタになるかもしれませんね。
閑話休題
トンチン性年金というのは、このように射幸性、ギャンブル性の高い商品ですから、保険関連の法律でもしっかり規制がかかってます。もちろん、天下の第一生命が販売している商品ですから、とんちん年金 「長生き物語」は、合法的であり、商品説明の体制も、しっかり整備されています。
その意味では、契約を検討する人にとって、遵法性の面での心配はありませんが、問題は、自分にとんちん年金 「長生き物語」の特長が、フィットするかですね。
一言でいってしまうと、年金を受け取る年齢まで生きていれば、「おとく」だし、その前に死亡すると、支給額が少ない・・・ということになります。
サンプル契約例がありましたので見てみると、生きている限り年金を受け取るプランだど、７０歳から年金を受け取り、男性は８９歳、女性は９４歳まで生きていると、払った保険料より受け取る金額が上回ります。１００歳まで生きれば返戻率は、男性１６０％、女性１２８．８％と、とんでもない数字になってます。いっやぁ、これはすごい。「生きてるだけで丸儲け」ってセリフは、まさにこのとんちん年金 「長生き物語」のために作られたんじゃないかと思ってしまうほどです。
もうひとつ管理人が唸ってしまったのは、診査です。とんちん年金 「長生き物語」は、告知も医師の診察もなしで、申し込めます。そう・・・長生きしないと損になるんですからね。病気があって早く死にそうな人には、できるだけ加入してもらいたい・・・ということですよねぇ・・・。
とんちん年金 「長生き物語」は、人生１００年時代に対応するとしています。このとんちん年金 「長生き物語」を検討するということは、どうしたって、普段考えない自分の最後の姿を想像することになりますね。あまり焦らずに、しっかり考えたい商品だと思います。
とんちん年金 「長生き物語」発売開始 （第一生命）2017/3/17関連ページ
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