こども保険と学資保険
保険会社によって、こどものための保険商品のことを、こども保険としたり学資保険としたりと様々な呼び方がされています。このサイト、保険まっぷでは、代理店や営業店などの取り扱いを記載する場合、学資保険という表現を使っていることが多いのですが、今回この記事では、こども保険という言葉を使っていこうと思います。
こども保険を比較する際、いろいろな保険会社からカタログや見積もりなどを取り寄せて比較すると思いますが、こども保険という名称ではなく学資保険と言っている場合もありますから、忘れずにチェックしておきましょう。
また、子供保険ではなく、低解約戻金型の積立保険などを、学資の準備のためのこども保険に流用することの有利さなども、口コミでは評判になっているようです。勿論、そこには、こどもの事故や怪我、入院などの補償はないのですが、こども保険を学資の準備と割り切ってとらえるなら、検討してもいいでしょう。
各社のこども保険
アクサAXA生命は、こども保険という商品はありません。しかしLTTP (低解約払い戻し金型定期保険)のFairWind(フェアウィンド)が学資の準備としても応用できると評判になっています。
富国生命(富国生命保険相互会社)は、こども保険として「みらいのつばさ」という商品を販売しています。商品の説明では、こども保険ではなく、学資保険になっていますが、同じように考えていいでしょう。兄弟割引なども、独自の設計もみられる商品です。
朝日生命には、こども保険として、「ゆめ」と「えくぼ」がある。朝日生命の場合は、こども保険ではなく、「子供保険I型」「子供保険II型」ということになっています。もちろん、こども保険と思っていい商品です。
ソニー生命のこども保険は、スクエアという商品名で販売されています。ソニー生命の公式WEBにいけば、こどもの生年月日と性別を入力してプランを練ることができます。
第一分野と第二分野
前の節で、ソニーのこども保険、スクエアについて少し書きましたが、ソニーの保険というと、自動車保険のほうが知名度が高いかもしれません、しかし、それはソニー損保です。こども保険のスクエアは、ソニー生命になります。
一口に保険といっても、じつは区別があります、生命保険などは、第一分野の保険会社、損害保険などは第二分野の保険会社が取り扱うことができます。これは保険業法、保険法などで規定されているのです。
保険には、他に第三分野の保険というのがありますが、これは、第一分野の保険会社、第二分野の保険会社の区別なしに販売できる保険商品です。
保険とよく似た商品に共済商品があります。JAや全労済などが大きいところでしょうか。保険会社と共済組合を監督する法律は違いますが、保険、共済商品は、おなじ保険法で、一律に扱われることになっています。
こども保険は、基本的に生命保険的な性格をもつ商品ですから、第一分野の保険会社、生命保険会社が扱うことになります。
こども保険と返戻率
こども保険を検討する時に、多く人が気にする項目に、返戻率があります。当然と言えば当然の指標です。ただ、示されている返戻率が、確定なのか変動なのかは、よく見ておきましょう。相場に連動するということは、うまくいけばリターンも大きくなりますが、悪ければ、たいしたことはありません。こども保険に限らず、多く金融商品も同様です。
補償の部分と、学資を準備するために気になる返戻率は、あわせて比較、検討しておきましょう。
相談したほうがいいでしょう
学資保険は、18年とか22年とか、かなり先の将来に備える保険です。1年で乗り換えてもいいような自動車保険などとは、同じ保険といっても、違う考え方をしたほうがいいだろうと、管理人は思います。しかし、それだけ先のことになると、なかなか一人で(あるいは夫婦2人で)考えがまとまらないこともあるんじゃないかとも思います。またネットで、こども保険の口コミや評判を調べようとしても、なにしろ長期にわたる保険の話ですから、そうそう簡単に求めている口コミや評判が見つかるというわけにはいかないように思います。仮に誰かブログなどで書いてくれていても、人生設計や様々な事情、背景をもとに考えるべきもので、あまり参考になるようには思えません。「XX保険の担当営業がむかついた」とかいう口コミや評判を読んでもねぇ・・・。そういったことで、こども保険の商品を判断するのはどうだろうかと思います。
管理人は、こども保険のような長期の保険、人生の設計や長い将来に関わることは、いくつかの生命保険会社で、相談してみることを勧めておきます。これは、こども保険のためだけではないのです。結局、こども保険を考えるとなると、他にもこの先の将来、人生のいろいろなことを考えないわけにはいかなくなるでしょう。ここで、このチャンスにいろいろ考えて、夫婦で話し合いを持つことはとても大事じゃないだろうかと思います。
こども保険などを、何となくなりゆきで選ぶのも人生かもしれません。しかし、お金の専門家の話を聞きながら、自分の責任で選択するもの、悪くない方法だと思います。将来や人生に100%の保証など、誰にもできやしません。だからこそ、リスクもわかった上で、理解するための時間とエネルギー使ってでも、自分で選ぶべきじゃないだろうかと思います。