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株式会社かんぽ生命とは

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かんぽ生命の歴史

日本郵政株式会社 100%の出資金で2007年に設立された、かんぽ生命。資本金5000億円という資金を元に、もともとあった加入者を受け継いで更にイメージアップを図った保険業界にとっては「おいしい所」が土台になって出来た会社ではないでしょうか。
小泉純一郎(当時の総理大臣)が郵政民営化によって、最初は反対していた全国各簡易郵便局も今となっては嬉しい売り上げアップに繋がっているのではないかと思います。かんぽ生命の歴史は、郵政民営化によっていわゆる政治の判断で誕生した保険会社でもありますので、既存の契約者にプラスして、お役所イメージが取れた郵便局の保険という事で人々に受け入れやすい所もプラス面だったと思います。また、何と言っても倒産する心配がないというのがこのご時世にとって一番の安心材料と強みが、かんぽ生命にあると思えてなりません。

あなどれない保険商品(例えば学資保険)

「お手並み拝見」と他社の大手生命保険会社の営業社員が思わぬところで見積もり合戦で苦戦したそうです。
かんぽ生命といっても「大したことは無いだろう」と甘く見ちゃったんですね。。相見積もりをお客様に依頼されて、帰ってくる言葉が「郵便局さんの方がいいわ」だったそうです。例えば学資保険。実は学資保険的には入院費用など付帯しない方が、保険料が、うんとお得なのです。しかしかんぽ生命では特約は必ず付帯しなければならず、今でも「その日から」という名目で入院費用が特約で付帯されています。これ、医療保険を別途で加入しない人にはもってこいの学資保険なのですが、各社学資保険はいわゆるサービス品(ワゴン商品)なのに対して、かんぽ生命は、しっかりと利益も上げているんですよね。実際に学資面を重視する場合には入院費用は不要かと思いますが(笑)

根強い人気のワケ

言うまでもなく皆さんご存知かとは思いますが、もともとは郵便局ですからね。安心感は幅広い年齢層を通して民間の生命保険会社よりも一番なのではないかと思います。また、全国の各所に郵便局がある事で必然的に保険の事も相談できるのですから、お年寄りや小さなお子さんが居る方には郵便局に行けば全部事が揃い、出来るというメリットもあります。よくあるケースとして、おじいちゃんおばあちゃんが孫の生命保険を昔から郵便局にかけていて、かんぽ生命になってからも引き続きかけ続けている。尚且つ年金の受け取りもゆうちょ口座で、おまけに顔見知りの郵便局員さんだとすると、どんなに他に良い保険がありますよと言った所で、お年寄りはよほどのことが無い限り解約する事が無いだろう。その強さが「かんぽ生命」の強み!

地盤が固い養老保険・年金保険

かんぽ生命では老後の事を重視して考える方の為に、満期型・養老保険、年金型・年金保険の商品があります。
この二つは郵便局時代からの伝統を守り続けている不動の商品と言っても過言では無いかと思います。理由は簡単、そのままの事ですからね。
養老保険は加入してからそう簡単に解約する人は少ないですし、年金保険は年金の振込口座がゆうちょ銀行を選択していればそのまま使えますから。現在の時点で70歳~90歳のお年寄りの方は、ここから動かないと思いますし、新たにお年寄りの仲間入りをされる年齢の方も子や孫の事を考えると、めまぐるしく商品内容が変わったり会社が合併したりする生命保険会社よりも、かんぽ生命に任せておけば、ぶっちゃけた話、楽ですからね(笑)

万が一に備える終身保険・定期保険

万が一の時の為に、終身・定期保険もなかなか充実しています。かんんぽ生命の賢い所は入院・医療保険をメインにもってこない事です。
他社では、日本社に多いのですが医療保険が必要とされるブームが到来してから全般的に入院・医療保険をメインにしている保険会社が多いです。その理由に昨今の経済状況から、死んでからの事よりも生きている間に必要となるお金の事を考える人が多くなった。そうせざるえない時代になった事も理由ではないかと思わずにはいられません。確かに死んでからも何かとお金は必要になりますが、生きている間に病気になって入院や手術が必要になった場合に、支払できないので入院しませんという訳には行きませんからね。かんぽ生命は、入院・医療の方を特約に持ってきています。これは、郵便局時代からの継続加入契約者のおかげとも思えるのですが。。どうでしょう。

プラスの特約 

特約ですが、メインの契約に付帯する事で充実した補償になっています。かんぽ生命の根強い人気の部分が、この特約にかかっているといっても良いでしょう。助演男優・女優賞ってところですかね。目立たないのだけど、しっかりと主契約を引き立たせて活躍している。
この特約が無いのとある契約を比較してみると、やはりお客様は特約が付帯されている方を選ぶのです。主契約より安く、しっかり補償の特約保険料であれば充実保障を得るために、自然と付帯している方がほとんどです。
否定的なわけでは無いのですが、、、学資保険に関しては、かんぽ生命の場合も入院特約は不要だと思いますよ。特約に入院を付帯する分、掛け捨ての医療保険に加入するか、お子様の(医療費控除)が無くなってからでも充分かと思います。
しかし、人気があるんですね!オギャーと我が子が生まれて、1ヵ月も経たないうちに、ご両親は可愛い我が子の為に加入するのが「かんぽ生命」の学資保険なのです。

かんぽ生命の評判

保険業界の方、保険に詳しい方を除いて評判は悪くない、、というより、とても評判はいいと思います。
お近くの郵便局へ!がキャッチフレーズですからね。堅苦しさとか、わずらわしさとか、そういう事がなく自分から足を運んで通える所に自分の生命保険も預けてあるのですから、こんなに便利がよく安心できることはありません。それに、なんといっても印象深いのがV6猪原さんがかんぽ生命の営業マンになって保険をお薦めするCMが好感度良しという事で、加入者が大幅に増えた事も大きいでしょう。
上手に作ってあるなぁ~とあのCMを見て思いましたが、猪原さんの笑顔とCMに出てくる赤ちゃんの笑い声で、もうすぐにでも加入したいわ!と思わせるようなCMでしたね。もちろん、他の保険に加入している人も信頼を深めたのではないかと思います。CMって大事ですね。

社内の声

民営化する前から郵便局に勤めていた同級生のお話です。「マジかよ。。。。」郵便物配達部門から、かんぽ生命に異動になった時に目の前が真っ暗になったと言っていました。それほど働く人たちにとっては保険業が重みだったのかもしれませんね。。
残業は当たり前、給料も契約を取らないと!と、まぁ普通の保険会社なら当然の事なのですが民営化する前のいわゆる郵便局時代の保険部門は大変だったそうですよ。そのせいか、かんぽ生命になってからもしばらくはポジティブにはどうしてもなれなかったそうです。
ところが、民営化からかれこれ経過したいま、「楽しい!」と言っています。髪の毛は薄く白髪も増えてはいましたが、保険でお客様と会う事が楽しいそうです。いやらしい言い方ですが、売りに行かなくてもお客様から「入りたい」と依頼があるので、その応対だけで毎日がありがたいそうです。確かに、かんぽ生命って悪いイメージ無いですものね。

最寄りの郵便局の重要さ

かんぽ生命の需要は年々高まっています。この要因は最寄りの郵便局で相談・申し込みができるという事です。
一時期、アヒルで有名な医療保険が爆発的に売れた時に保険代理店はこぞってその保険を売ったと言います。他社の保険を薦めてもお客様から指名してくるので、その対応に嬉しい悲鳴だったそうです。かんぽ生命の強みでもある加入者の年齢幅が広いという事。家族で継続している事が多い事などから、かんぽ生命は宝箱の様な顧客リストを持っていると言っても過言では無いと思います。ご高齢の方ほど、解約率は低くなりますので養老保険や年金保険に加入されていれば、尚且つ最寄りの郵便局の役目は大きいでしょう。年金受取口座にゆうちょ口座を持っている事も強みになります。最寄りの郵便局、かんぽ生命の重要な場所でもあります。

今後の展開

今後の展開としては、お客様に喜ばれているサービスやフォローを手を抜く事無く続けていく事かと思います。顔見知りであるがために、馴れ合いにならない様に、特に簡易郵便局ではいつもありがとうの気持をいつまでも忘れない事かと思います。
団体の仕組みは違いますが、地域に根強い金融業界としてJAもありますので、かんぽ生命としてしっかり独立しているんだという気持ちと、お客様には民営化以前よりも更なるサービスと安心感を与えて行けるようにしていく事。一度着いた良いイメージを崩さない様にして頂きたいものです。評判が良ければ良いほど、お客様は期待も膨らみます。過剰なサービスはご法度ですが、誠心誠意の対応で敷居の低い郵便局で、今後もかんぽ生命の良さを広めて行ってくれればと思います。