ジャパン・インターナショナル傷害火災保険の設立
ジャパン・インターナショナル傷害火災保険(現在のジェイアイ傷害火災保険株式会社)の設立は1989年の7月だ。けして老舗の損保ではない。資本金50億円。JTBがAIGと提携してのスタートだ。翌年の4月には、自動車損害賠償責任保険発売、1991年には自動車総合保険発売、企業費用・利益総合保険発売といった展開をしているが、ジャパン・インターナショナル傷害火災保険(現在のジェイアイ傷害火災保険株式会社)といえば、海外主要都市で日本語で事故サービスを行う「Ji デスク」のイメージが強い。
Ji デスク
海外主要都市で日本語で事故サービスを行う「Ji デスク」のスタートは1990年。パリ、ロンドン、ホノルルなどの26都市からの開始だ。
JTBは、ジャパン・ツーリスト・ビューローとして、1912年に半官半民で創設された。当時の不平等条約の問題を解決するには、日本が文化国であることを示す必要があり、外客、外国人観光客を誘致する必要があり、国策を実施する組織だった。当初は、日本人なんて相手にしないw 条約改正という政治的意図の後は、外貨獲得のための観光振興、軍事色の強まる昭和に入ると、国際親善のための外客誘致が大きなミッションでもあった。
それが、日本人か海外にいった時のための、海外主要都市で日本語で事故サービスを行う「Ji デスク」を設置するようになっているのだ。
その他の保険と商品展開
ジャパン・インターナショナル傷害火災保険(現在のジェイアイ傷害火災保険株式会社)の保険には、レジャー・サービス費用保険、貯蓄保険(平和生命)と傷害保険をセットにした「たびたびクラブ」、キャンパー保険、自動車通販および割安自動車保険の販売なども行った。
空港で、に海外旅行傷害保険自動販売機を見たことがあるだろうか。あれも、ジャパン・インターナショナル傷害火災保険(現在のジェイアイ傷害火災保険株式会社)である。
とにかく展開がすごい。
バリアフリー自動車保険、白馬連峰遭難救助保険、海外旅行傷害保険の死亡特別保険金等担保特約、航空機搭乗中倍額支払特約、航空機帰宅手荷物遅延特約、航空機遅延費用特約、銀行窓販開始。治療・救援者費用担保特約および入院一時金担保特約、もうわけわからない特約のラッシュ。一方、自動車保険はやめたw
迷走もした。「メディカル総合保険」、「シニアライフ総合保険」「個人情報漏洩賠償責任保険」「学校総合賠償責任保険」取はかなり短い期間でやめてしまっている。
新幹線運休保険、インバウンド保険など、時代にあわせ、ニーズにあわせて次々と新しい商品を展開している。まあニーズから出た保険商品は、残っているんだろうが、シーズから出たような話は、どうなんだろうなあ。
最後に特筆しておきたいのは、「宇宙旅行保険」の認可を取得していることである。そうかぁw気が早いなぁw