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AIU保険

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AIU保険の概要

現在のAIU保険会社(エイアイユー インシュアランス カンパニー)は、アメリカのエイアイユー インシュアランス カンパニー(AIU保険会社)の日本支社になっている。AIU保険と混同しやすい、混乱しやすいのだが、関連企業には、アメリカンホーム保険、アリコジャパン、AIGスター生命保険、AIGエジソン生命保険などがある。またJTBと設立しジェイアイ傷害火災保険もある。旧名には、AIUコーポレーション日本支社、AIUトランス・パシフィック、AIUジャパンなどがある。

AIU保険と不祥事

2005年から多くの損害保険会社、生命保険会社の保険金の大量不払いの問題が報じられた。記憶に残っている方も多いだろうと思う。
AIU会社だが、やはりこの一連の不祥事、不払い問題を起こし、行政処分、業務改善命令を受けた損保会社、生命保険会社のうちのひとつである。
ところで、自分が保険を契約する時、不祥事や不払いを起こした会社とは契約したくないと思うのは人情だと思う。管理人もそうで、いったいどこが不祥事を起こしたのか、不祥事、不払いを起こしていない損保会社はないのだろうかと探してみた。だが、あきらめた。日本で認可を受けている日本の損保会社は、30社弱。そしてこの不払いの不祥事の損保会社は26社。いや、これもうほとんど全滅なのだ。細かく見ていけば、1社、2社、あるいは海外資本の会社は別だから、問題を起こしていない損保会社があるかもしれない。しかしこの時に、不払い問題を起こしていない損保会社だけに限定してしまうと、あまりにも保険商品の選択の余地がなくなる。
口コミや評判で、「あそこは不払いとかやっている」とかを見ても、考えてもしょうがない。ほとんど全部なのだ。その後の金融庁の指導、業務改善命令が、それぞれの会社の運用、業務に効果があることを信じて、それでもまた盲信するのではなく、契約、約款などをしっかり読んで理解するなどの自衛策も行っていくのが現実的だと思う。賢い消費者が提供者を正し、ビジネスを成熟させるのは、保険に限った話ではないのだから。

AIUの海外旅行保険

AIUの海外旅行保険は、個人の海外旅行の他、企業や法人の海外出張、旅行なども対象としている保険だ。海外旅行の保険は、クレジットカードにサービスで付帯されていることも多いだろう。海外旅行にいくのに、多くの人はクレジットカードを持ち、場合によっては、海外旅行中の限度額の引き上げなども行って出発するだろう。クレジットカードにおまけでついているのに、AIU保険などの海外旅行保険を追加で契約する必要はあるんだろうか。
AIU保険などの専用の海外旅行保険の契約を比較する時に、チェックしておきたいポイントは3つだと思う。限度額、現地窓口、そして補償の対象だ。
限度額、保険金額はわかりやすい指標だろう。要するに海外旅行中に病気などをした際、治療費が足りるのだろうかという話だ。うっかり忘れがちだが日本の健康保険は使えない。全額自己負担である。日本と同じような物価、医療費の国だとしても、普段、自己負担率、1割とか2割、3割に慣れていると、3倍、5倍、10倍とかの感覚になる。かなり高額だ。クレジットカードによっても異なるだろうから、海外旅行の際、クレジットカードの補償の限度額はしっかり確認したうえで、AIU保険などの申し込みを考えておきたい。
次にAIUの海外旅行保険の窓口の場所や対応内容などをチェックしておきたい。クレジットカードに付帯する海外旅行保険の場合、保険料はおりるものの、実際の事故やトラブルの対応、その場で必要になる支払いなどは自分で行う必要があることも多い。これは用意されている窓口、ヘルプデスクに業務内容にもよる。勿論、海外旅行へ行く国によっても状況には差がある。同じクレジットカード会社でも、カードの種類で、例えばゴールドカード専用デスクなどがあればサービスが違うこともある。AIUの海外旅行保険の場合は、キャッシュレスのメディカルサービスなどがアメリカ中心に準備されている。このあたりはさすがに本社をアメリカにもっているAIU保険ならではじゃないかという印象だ。
最後に見ておきたいのは、補償の範囲、内容、免責事項だ。まあこれは海外旅行保険のことだけではなく、損害保険、生命保険全般の話だ。1社だけのパンフレットをみていると気が付きにくいのだが、数社を比較してみていくと、補償の内容や範囲がちがうことがわかってくる。
どこまでの安心や補償を自分が必要としているかは、それぞれの事情もあることだろう。一度の海外旅行であるならばあまり考えなくもいいのかもしれないが、何度もいくような人であれば、それだけリスクも高くなるし、保険料の累積もバカにはならない。落ちついて、AIUなどの海外旅行保険は比較しておいたほうがいいだろ

AIUの海外留学保険

AIU保険の個人向けで特徴的な商品に、海外留学保険がある。AIUには、先にも書いたように、海外旅行保険もあり主力の商品のひとつだが、留学保険は何が違うのだろうか。一言で言えば、旅行に比べて留学は期間が長期になる、生活を意味することによって増加するリスクをカバーすることだ。AIUだけではなく、他社の多くの海外旅行保険ではカバーされない(補償の対象外、免責の)事柄も、留学保険では補償される。
例えば、自分が長期滞在、居住している賃貸の住居の火災による賠償などだ。普通の海外旅行では必要になることがない事柄だが、長期滞在、居住する留学では必要とも言えるだろう。
動産についても、海外旅行であれば携行品、手荷物だけのことだが、長期滞在、居住となれば家財にも補償が欲しいと思うかもしれない。AIUの海外留学保険はそういった部分も対象にしている。
もうひとつ、AIUの海外留学保険で面白いと思ったのは、オプションだが緊急一時帰国費用だ。長期にわたる留学、滞在だと、どうしても緊急に帰国することもあるだろう。一方、AIUの海外旅行保険ではオプションであるが、留学でないのは、留守宅の補償だ。
保険という商品は、統計と予測によって成立すると思う。リスク、事故の確率などから、必要性と、準備する保険金などを計算して保険料、商品の価格が決定される。AIU保険は、アメリカに本社があり、日本の保険会社とは、違う根拠、データーをもって、商品の設計をしているのかもしれないと考えさせられる。

AIUの火災保険 地震保険

AIUの火災保険は、スイートホームプロテクションとリビングサポートがある。AIUのスイートホームプロテクションは、持ち家のオーナーに向けた保険であり、リビングサポートは、賃貸住宅などに居住している際、家財などの補償をする。またAIUの火災保険では、1事故1担当者制を採用している、
管理人個人としては、AIUの住宅系の保険、火災保険、地震保険で興味をもてたのは、地震保険のほうだ。地震保険は、保険会社各社が独自に設計しているというより、国が主体になって、料率や支払い責任を負っているので、あまり差がでない。火災保険を前提としていて、その保険金額の50%が限度だ。
多くの損害保険会社の地震保険は 50%に設定していることが多くみられるのだが、AIUの地震保険の場合は、30-50%の選択肢を用意している。

AIUの自動車保険

個人向けのAIUの自動車保険には、ファミリー向け自動車保険 type R 一般型個人向け自動車保険 type Pがある。AIUの法人向けの自動車保険には、社有車のリスクを補償する自動車保険 type Bがある。次の節で詳しく書くが、AIUは、法人向けの保険も様々の補償が用意されており、アメリカの企業だなぁと管理人などは思ってしまった。
さて、個人のファミリー向け自動車保険 type Rの契約は、記名被保険者が個人であること、そして、車の用途、車種が自家用の8車種のノンフリート契約に限らている。この中には、バイクなどは含まれていない。もしも、バイクなど自家用8車種以外の用途、車種の自動車まで、AIUの保険で契約したいなら、一般型個人向け自動車保険 type Pを検討することになる。

AIUの法人向けの保険、補償

AIU保険に管理人が興味をもつキッカケになったのは、実は個人向けの保険、補償ではない。前職で経営に近い立場にいて、企業の持つリスクの補償について検討する機会があり、その中で、AIUの保険商品も検討対象になっていたのだ。
AIUの個人情報漏洩保険は、所有・使用・管理する個人情報が漏洩した場合の賠償リスクを補償する。また医療機関用個人情報漏洩保険もある、損害賠償金、危機管理コンサルティング費用、危機管理実行費用をトータルに補償している。
AIUには理美容・エステ総合賠償責任保険というのもある。店舗で発生するさまざまなリスクをまとめて補償する保険商品です。
AIUの事業総合賠償責任保険「STARs」は業種別に設計されている。 警備業、旅館業、ホテル業、ビルメンテナンス業、人材派遣業などが用意されている。
AIUの環境汚染賠償責任保険は、企業の環境リスク対策をサポートしている。
食品・化粧品等のリコールに備える保険商品としては、生産物品質保険(CPI-Premier, CPI-Lite 2.0)がある。
こういった企業向けのリスクについてのAIUの保険商品の展開をみていると、さすが訴訟の国、アメリカの保険会社だなぁと管理人などは感心してしまう。
日本のビジネスや訴訟の習慣、慣習などとの適合性という話もあるのだが、アメリカで起きていることはやがて日本でも現実化することが多かった。さらにグローバル化の流れはもう止まらない。注意を払っておく必要はあるだろう。