ブロックチェーン応用 スマートコントラクト保険

ブロックチェーン応用 スマートコントラクト保険の実証実験実施(2018 あいおいニッセイ同和損保)

 

現在の保険、生命保険でも損害保険でも、ネットでの契約も増えてきているものの、まだまだ紙の申込書、対面での契約手続きが主流と言えるそうです。約款、特約の交付、保険金請求なども基本的には紙と手作業で行われています。勿論、支払い手続きを迅速化するため、AIなども使われていますが、まだまだこれからと言えるでしょう。

 

一番厳しく管理したいような銀行口座もネットでの取引ができる時代です。まあ口座開設は紙が必要なケースが多いですが、日々の取引のほとんどが、ネットでPCスマホでできる今日、保険の契約や支払い請求も電子的に済ませたいと思うのは一般的な感覚でしょう。
この対応の遅れはいったい何故なんだろうかと考えてみれば、まず契約については、商品説明の難しさがあるかもしれません。シンプルな保障、シンプルな保険商品であれば、対面でなくても理解できるでしょう。しかし特約や免責事項などオプションが多いような保険商品は、対面での説明、相談が必要になるでしょう。単純な保障だけで済む、自分に必要な保障をしっかり理解できている人であれば、ネット保険でいいんでしょう。まあでもこれ、分野によっては実はけっこう難しかもしれません。自分に必要なもの、自分が欲しいものってちゃんと100%理解できてます・・・というのは、なかなかないんじゃないかな。管理人の場合、自分なりに自分の欲しいものはわかっているつもりですが、一応は第3者の意見や見解も聞いみたいと思います。そういうわけで契約の時の電子化を進めるには、保険商品そのものの設計を、対面での説明が必要ない、迷う余地がないくらい簡単にすることも並行して進める必要がありそうです。
一方、支払い請求の方はどうでしょう。銀行の取引は、普通のサラリーマンであれば、月に何回か行うでしょう。ルーチン化されやることもほぼ限られてきています。保険の支払い請求は普通の人は毎月やりません。というかできれば一生やらずに済むほうがいいに決まってます。支払い事由なんか該当することのない人生のほうが、おそらくいいです。まあ保険マップというサイトで言うことじゃないかもしれませんけど。また支払事由も人によりケースによりいろいろです。生命保険や医療保険は、多くの場合金額は固定ですからそれほど難しくないでしょう。死亡ならいくら、この手術はいくら、入院1日いくらと決まっています。たしかに死んでます。たしかに入院しました。たしかにこういう手術をしましたという書類はいりますが、証明できれば金額は同じです
損害保険の場合は、損害度合いを証明できるもの(書類)があって、それについて損害査定が入って、金額が決まります。
支払いの場合、技術的な要素だけはなく、損害査定も含めた電子化、効率化がメインという話になりそうです。
なかなか難しそうです。しかし、難しいからといって何もやらないと、前に進まないのも真実です。

 

そんな中、あいおいニッセイ同和損保が、2018年にブロックチェーン技術を応用した スマートコントラクト保険の実証実験を実施しました。ブロックチェーンはビットキャッシュなど、いろいろな分野での応用が期待されるテクノリジーですが、あいおいニッセイ同和損保は、その中でもスマートコントラクトに注目しているといいます。まあそうでなければ実証実験までしませんよね。あいおいニッセイ同和損保は損害保険をスマートコントラクト化をしたいと考えています。保険契約の申し込み、引受審査、再保険取引、自己通知、保険金審査、支払いと、保険会社の持つ業務の多くを自動化できるように構築しようとしています。実現すると、多くが自動化された結果、契約者、顧客にとって、大幅なスピードアップ、場合によっては「即時」の処理ができるとしているようです。また自動化されことで、保険料の低減も期待できるとしています。
しかしこのニュース、詳細がわからないんです。保険契約をトークンとして扱うようだということはわかりますが、何をどうしてシステム内部で処理しているのか、情報が足りなすぎます。
まあまだ実証実験段階ですし、ノウハウも世の中に公表まではしたくない・・・という経営的な判断があるのかもしれません。

 

管理人としては、今後の動き、続いてのニュースに期待を寄せたいと思います。

 

==>ブロックチェーンと保険

 


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