私が保険会社に入社した2年前のこと。知人より60歳の男性を紹介していただきました。自分にとって最初に紹介いただいたその方は定年を迎えられて間もなく、加入した保険も古いものであったことから満期をすべて迎えて保険のない状態でした。病気もしたこともなく、保険は必要ないかもと考えていたようですが、奥様は何かあると心配だから最低限のものはかけておいたほうがいいんじゃない？という後押しもあり、お葬式代の足しの意味合いで死亡保障100万円と1日入院5000円の医療保険をご契約いただきました。１〜2週間ほどして契約成立のご案内を差し上げた、その翌日、私の社内携帯にご契約いただいた男性の奥様から「主人が心筋梗塞を起こし病院に運ばれた」と電話がありました。幸い症状が軽く一命は取り留めたのですが、あまりにも突然のことで奥様も同様していらっしゃり、気がついたら私に電話をしていたようなのです。まだ営業マンとして駆け出しの私としても奥様にどう声をかけていいのかわかりませんでしたが、「あなたが保険の紹介で来られたのも、何かのお告げだったのかな。給付金もらえるよね？」と尋ねてこられました。当然、「診断書を出していただき保険会社の医務査定を待ってのことですので、断定はできませんが…」とお伝えし納得していただきました。その後無事給付金を受け取っていただくことができました。他の諸先輩方の話を聞く限りではめったにあり得ないという事でしたが、病気や死はいつやってくるかわからないことを改めて実感させられたと同時に保険営業マンとしての使命を強く感じさせられた出来事でした。
虎之助 (30代男性)
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