イーデザイン損害保険株式会社

イーデザイン損保と。東京海上グループのイーデザイン損保というCMソングが耳についてしまって、NTTも出資していることをうっかり忘れそうになります。
今回、イーデザイン損保が新たに提供を開始するのは、被害者救済費用等補償特約 です。2017/7/1からの契約に適用されますが、追加の保険料はありません。また、配偶者定義の見直し、前年走行距離区分の細分化、メディカルサービスの夜間提供の見直しなどもあわせ行われています。

 

では見ていきましょう。
管理人は、今回の目玉ともいえるのは、被害者救済費用等補償特約だと思っています。
事故で誰かをケガさせたり、物を壊してしまえば、損害賠償責任が発生しますので、それを何とかしましょう・・・が、損害保険の一種である自動車保険の基本です・・・なんてことは今更なのかもしれませんが・・・。
では、損害賠償責任がない場合の事故はどうなるのでしょう。今現在は、そういうケースはないかもしれませんが、この先、自動運転が進化していったとき、運転している人に、損害賠償責任があるとはいえないのに、事故は起きてしまっている。そんな誤作動、誤動作などが起きないとは言えないでしょう。損害賠償責任は自動車のメーカーの責任になるんでしょうか、あるいは、部品メーカになるんでしょうか。いずれにしろ明らかにするのは大変です。それが明確になるまで費用的な補償がないと、被害者は困ってしまうでしょう。
これを何とかするのが、被害者救済費用等補償特約です。保険金は、被害者に生じた損害のうち、被害者自身の過失を控除した額となりますが、これは、一般的な事故の補償と同じですね。
そして、この特約によって、イーデザイン損保が被害者に保険金を支払った場合、イーデザイン損保は、本来の損害賠償責任者に対して、損害賠償請求権を得ることになります。
そりゃあ、一般の事故の被害者だと、メーカーなど企業への訴訟を起こすのは大変なことでしょうが、イーデザイン損保のような保険会社は、プロですからね。本来責任を負うべき相手から、時間は多少かかっても、しっかりとるべきものはとるでしょう。
自動運転や運転支援機能を使う上で、万が一の事故の時の保険は、どうなんだろうなぁとか、管理人も心配に思います。近年、イーデザイン損保の他にもいろいろな損保会社が、自動運転についての保険を考えていますよね。各社さんともに、まだまだいろいろ模索しているような印象ですが、そのうち収束してくるんでしょう。

 

今回の改訂で次に注目したいのは、配偶者の考え方の変更です。同性パートナーも配偶者の定義に含めるとしました。生命保険会社で、SBI損保が、これをやってくれた時に、おぉ・・とか思いました。たぶん国内では最初だったと思います。各社さんとも、追いついてきたんだなぁと時代の変遷を感じます。

 

前年走行距離区分の細分化が行われました。前年の走行距離で合理的な保険料を算出するのですが、より合理的にするため、4区分が6区分に変更されました。年間1万キロ以上で、一括りだったのが、1万から1.5万、1.5万から2万。2万以上と分割されています。
悪くないことだと思いますが、テレマティクス保険のPAYDなどで、毎月1K単位で保険料を変えていく・・・・なんて商品もあると、やや霞んでしまっている印象です。

 

24時間365日受けているメディカルコールサービスは、夜間は緊急性の高い相談だけとなりました。まあ妥当な話かと管理人などは思います。

 


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