スミセイ(住友生命)の たのしみワンダフル
スミセイ(住友生命)の たのしみワンダフルは個人年金です。現在は、たのしみワンダフルが、住本生命の個人年金保険だが、以前はたのしみ一番という愛称で個人年金を販売していた時代もあるようです。
ここでは、スミセイ(住本生命)の個人年金保険は、たのしみワンダフルで統一して記述します。
たのしみワンダフルと返戻率
返戻率は、払い込んだ保険料の総額と受け取る保険金の割合、比率を表します。払い込んだ保険料総額より、受け取る保険金金額が少なければいわゆる元本割れという状態です。そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、そういうリスクを含んだ保険商品はスミセイでにもあります。スミセイの学資保険では現実に元本割れを起こし、「話が違う」と訴訟を起こされたことがあります。保険商品としてはそういうリスクを含んだ商品ですから、ちゃんと外交員が説明をしていれば問題はなかったのですが、その時の判決は、元本割れのリスクについてスミセイ外交員が十分に説明をしていなかったのだから差額を返還するべきだと「勧告」したことがあります。(スミセイもこれに応じ和解が成立しています)
返戻率は高いほうが魅力的です。総額1000万円を払い込んで、1200万受け取るより、1500万 2000万受け取れるほうが魅力ある商品に見えます。
個人年金を検討する時に、多くの人はこの返戻率を気にしていることでしょう。
返戻率を上げるためには、積極的に、リスクをとってでも、リターンの大きい投資、運用をしていく必要があります。うまくいけばドーンと返戻率はあげりますけれども、うまくいかないと元本割れさえ起こします。
さて、たのしみワンダフルの場合は、受け取る金額が確定しています。確定です。投資、運用の結果で増減したり、ましてや元本割れなど起こすことはありません。その分、高い返戻率を期待するのは、スジ違いでしょう。
たのしみワンダフルは、返戻率のヨサだけを求める人には向いていないかもしれません。返戻率、リターンを追求する資金的な余裕があるなら、個人年金ではなくて、投資信託のほうがいいのかもしれません。さらに加えて時間やエネルギーが費やせるなら、自ら株式投資をするのが、リスクはあっても最もリターンが大きいでしょう。
たのしみワンダフルのような個人年金は、リスクをとれる余剰資金もなく、株や投資のための時間が費やせない人が検討するべきものだと思います。
たのしみワンダフルが個人年金であることのメリット
前述のように、たのしみワンダフルは、受取金額が確定していますから、夢のような返戻率は期待できません。
しかしそれでも、たのしみワンダフルが、個人年金であるために大きなメリットがあるのです。最大のポイントは税控除だと管理人は思っています。
今日現在(2017年1月)の税制に基づく話なので、今後変わるかもしれませんが、執行猶予期間などがありますから、それほど急減には変化しないでしょう。
個人年金保険料控除制度は、10年以上の長期にわたって定期の保険料の払い込みを行い、受取は60歳以降に10年以上に分けて受け取ることなどが控除の条件です。所得税や地方税を納めていない人には、メリットはないのですが、個人年金を考えるような人なら、それなりの税率の所得税、それなりの金額の地方税を納めているのが大部分でしょう。下手に返戻率、元本に対するリターン金額を云々するより、控除で節税できた分のほうが、すんなり上回ると思います。
たのしみワンダフルで注意したいこと
たのしみワンダフルで注意したいことの筆頭に書いておきたいのは、途中解約です。
たのしみワンダフルを払い込み終了の前に解約すると、ほとんどの場合、解約返戻金額は、払込保険料累計額を下回る、元本割れを起こします。
たのしみワンダフルに限らず、生命保険は、かなり長い期間、払い込みを続ける保険商品です。人生、何があるかわかりません。少しくらい経済的な状況が悪くなっても、最後まで確実に払い続けることのできる、無理のない保険料に抑えておきたいものです。
経験談(たのしみワンダフルの前身 たのしみ一番について)を掲載していますが、若い時から開始すると、生命保険はかなり低い保険料ですみますので、参考にしてもいいかと思います。
たのしみワンダフル記事一覧
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