SBI損害保険株式会社

SBI損害保険株式会社の設立

SBI損害保険株式会社。SBI損保と略して表記することのほうが多いように思いますので、ここでは、適宜、SBI損保、SBI損害保険株式会社と両方を使います。
SBI損害保険株式会社の創業は、2006年6月1日 SBIホールディングス株式会社とあいおい損害保険株式会社（あいおいニッセイ同和損害保険株式会社）の共同出資により設立され、その後、ソフトバンク株式会社が新たに出資しています。
こう聞くと、SBIホールディングがお金を出して、保険業の経験、実績のあるあいおいニッセイ同和損害保険株式会社（当時 あいおい損害保険株式会社）がノウハウを出しているような印象を受けました。業務上はきっとそれに近いかたちで進んだのでしょうが、資本関係を見てみると、SBIグループ 98.07% あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 1.87%、ソフトバンクグループ株式会社　0.06%となっており、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社なんて、ほとんど存在感がないよなぁ・・・という状態です。
SBI関係の保険会社で、混乱しようなのが、SBIアクサ生命保険です。アクサジャパンホールディング、SBIホールディングス、ソフトバンクの3社が出資してSBIアクサ生命保険を設立しましたが、その後SBIはアクサの株式を譲渡、SBIアクサ生命保険は、ネクスティアになり、さらに、アクサダイレクト生命保険株式会社になっています。結局、現在、SBIアクサ生命保険は存在しませんが、2015年にSBI生命保険株式会社が誕生しています。（・・・ああややこしい）
オリエントエイオン生命保険株式会社として設立、オリコ生命保険株式会社へ商号変更、 ピーシーエー生命保険株式会社へ商号変更、そして2010年には保険商品の取り扱いを休止し、5年後SBIグループが全株式を得てSBI生命保険株式会社へ商号変更となっています。
当然SBI損保に比べて知名度も低く、SBI損保が、SBI生命保険株式会社の商品を販売するなんてこともやってます。

商品展開

SBI損保は、損害保険業の免許を取得していますから第二分野の保険（損害保険）と、第三分野の保険を販売することができます。
SBI損保の自動車保険の口コミや評判ばかりが話題になることが多いのですが、自動車保険以外の保険も販売しています。

自動車保険

SBI損保の商品展開について書くなら、やはり自動車保険をＴＯＰにしないわけにはいかないでしょう。
2008年に営業を開始し、すぐに位置情報通知サービス「SBI損保GPSナビ」を開始するなど、SBI損保は自動車保険に気合を入れてスタートしています。SBI損保の自動車保険の細かい内容は、別の記事に譲り、ここでは、ほかの商品紹介を続けましょう。

がん保険

SBI損保のがん保険はかなり面白いというと不謹慎かもしれませんが、珍しい商品設計です。
入院１日いくらという給付金ではなく、治療に掛かった実費を支払うというものです。
一時金のありなしを 選択できますが、これは、アリを選ぶべきでしょう。
１日いくらなら、「治療費」とならないもろもろの出費をカバーするのに使っても問題ありませんが、治療費実費ではそうもいきません。それを補てんできる一時金はつけておいたほうがいいでしょう。

火災保険

SBI損保の火災保険で、管理人が注目したのは、オール電化割引とノンスモーカー割引です。
さらに有料にはなるものの、ハウスサポートサービスがあります。水回り、窓ガラス破損、玄関の鍵、電気・ガス設備のトラブルなどに２４時間対応する専門業者を手配するサービスです。
そして、保障内容が、細かく選べるのが最大のウリといえるでしょう。基本は、火災、落雷、破裂・爆発ですが、その他細かい保障を必要に応じて選択することとができるように設計されています。
中身としては、セゾン自動車火災保険株式会社の「組立式火災保険」がベースになっているのでしょう。

地震補償 Resta リスタ

SBI損保の地震補償 リスタ(Resta)。
これも感心しました。地震保険ではありません、地震補償です。地震保険は、火災保険に付帯する契約で、加入できる金額の限度があります。
地震保険で不足する分を補うことができる補償。これもニッチを見事に狙っているなぁ・・とさらに読み進むと、SBI損保は、取り扱い代理店で、実際の引き受け会社は、SBIリスタ少額短期保険でした。これは損害保険ではなく、少額短期保険で、だからこそ、自由な発想の商品展開ができたようです。

その他

SBI損保が商品設計をしたり、引き受け会社にならず、媒介販売をしている商品は、もう少しあります。
海外旅行保険、生命保険、自動車部品、医療保険などですが、生命保険と医療保険については、前述のSBI生命保険株式会社の商品ですので、そちらで詳しく書きたいと思います。