ドローン総合保険が開発され販売されるという一報に、時代に即した商品だなぁと思いました。
引き受け会社が、最近の少額短期の保険会社なら、それほどでもなかったのですが、歴史ある共栄火災海上保険というのも、感慨深いものがあります。
勿論、共栄火災海上保険といえば、JA共済連でしょう。販売はJA共済連が行いますし、ドローン総合保険ではありますが、農薬散布用のドローン総合保険です。
まあ現実的なラインでしょう。趣味も含めての商品設計をしようとすると、社会的な逸脱する行為をするようなものがいる今では、難しいことでしょう。
農薬用という用途が明確で、かつ「農薬」という危険、リスクを孕んでいるものの、善意の管理者としての義務を履行するであろうことが期待できる方が契約者であれば、保険(共済)商品として成立するのも、さもありなんと思えます。
実際の農作業の現場では、ドローンの使用が増えてきているといいます。操作ミスによるドローン本体の破損の他、農薬飛散、墜落による人身傷害。器物破損など損害賠償を負うような事故がおきることは、かなり懸念されているといいます。
今回JA共済連から発売される農薬散布用のドローン総合保険の保障内容は
- 農薬散布用ドローンの墜落、盗難、接触などドローンの機体本体の損害を保障する
- 農薬散布用ドローンによる農薬飛散や接触事故等によって生じた他人への身体、財物への賠償損害を保障する
となっています。
なんとなく自動車保険と似ている気がしませんか?
自動車保険というと、ノンフリートの等級で割引がされますが、この農薬散布用のドローン総合保険は、契約加入後の事故の有無によって、ドローン機本体の保険料の割引、割り増しが行われます。なんだかそのままノンフリート等級の仕組みですよね。
さて、今回はあくまでも、農薬散布用のドローンに関しての保険ですが、データイがそろってくれば、他業種で活用されるドローンや一般的なドローンへの商品展開も見込まれますね。JA共済は農業分野用だけかもしれませんが、共栄火災海上が引き受けて、他の保険会社が販売することもありでしょう。もちろん、自社で引き受けまでするような保険会社が出てきても不思議ではありません。
どんな商品をどこの保険会社が出してくるか注目してきおきたいと思います。