フコクしんらい生命保険株式会社が利率更改型一時払終身保険の発売を開始したのは、2018/10/1のことです。
フコクしんらい生命保険株式会社は、生命保険会社ですから、従来から終身保険を販売していますが、今回の利率更改型一時払終身保険は、いくつかの特長をもっています。
まあフコクしんらい生命に限らず、こんな設計の商品を開発をしなければいけないのには、長く続く低金利環境があります。それこそ高度経済成長とかバブル前とかであれば、今回の利率更改型一時払終身保険のような仕掛けを考える必要がなく、預けておくだけで勝手にお金が増えてくれるわけです。そうはいかない時代だからこそ、生命保険会社の各社さんとも、一生懸命いろんなことを考えているわけです。
しかし、一生懸命考えたからといって、魔法が使えるようになるわけじゃありません。フコクしんらい生命の利率更改型一時払終身保険は、ある意味のメリットはありますが、そのメリットを出すために切り捨てた部分もあります。率更改型一時払終身保険ののメリットと切り捨てた部分が、自分にあっている組み合わせかどうかは、しっかり見極める必要があるでしょう。まあ見極めるといっても、ひとりで約款を読み砕けということではなく、担当者とよく話をするってことなんですけどね。
前置きはこれくらいにして、特長をみていきましょう。
まず、解約返戻率を高め元本復帰時期を早めるため、契約後10年の死亡保険金額を抑えています。これよりフコクしんらい生命保険がすでに発売していた一時払い終身保険よりも、解約返戻率は高く、元本復帰時期は早くなっています。良いことばかりじゃないですよね、早く死んでしまえば損になるわけですから。
それでも、この利率更改型一時払終身保険は、契約時に計算された死亡保険金額、解約返戻金額が契約後に減少することはないとしています。この商品は利率変更型なのですが、増える方向だけに変化します。増加することはあっても減少することはないということですね。まあリスクがないぶん、リスクのある他社商品に比べると、増加の量は小さくなるのも、当然でしょう。この予定利率は直近の金利に応じて毎月設定され直します。
さらにもうひとつの特長は、無告知型であるということです。だかた健康状態や職業の告知が不要、つまり誰でも加入できるということになります。一般的に健康状態の告知は不健康な人や、命の危険が大きくある職業の人をオミットするために行うものですが、この利率更改型一時払終身保険の場合は、早く死ぬと保険金が少ないわけですから、オミットしなくてもいいということなんだろうと推測しています。
最後に取扱条件をあげておきましょう
保険期間は終身です。保険料の払込は一時払いで、契約年齢は15歳から79歳。まあ必要十分な範囲の契約年齢といえるでしょう。