しんらいの一時払終身保険

概要と発売の背景

 

富国生命保険のしんらいの一時払終身保険は、2019/4/1に販売開始された商品だ。冒頭に富国生命保険のしんらいの一時払終身保険と書いてしまったが、実はこれ しんらいの一時払終身保険は、フクク信頼生命が2018年に設計、開発した商品だ。
フクク信頼生命は、しんらいの一時払終身保険を、信用金庫などの金融機関の代理店チャネルを使って販売を行ってきた。低金利環境での死亡保障、資産運用を満たす一時払いの終身保険のニーズに応えた商品だった。「だった」と過去形で書いてしまったが、富国生命保険で発売を開始した今日でも、引き続き取り扱っている。
金利の低さは長く続いていて、貯蓄性商品の魅力はなかなか目立たない。貯蓄は貯蓄で必要ではあっても、他になにかないのか、相続対策などに使えるものはないのか。金融機関や生命保険会社には、そんなニーズが届いている。
フクク信頼生命のしんらいの一時払終身保険はそういう背景のもとで、販売されてきたわけだが、その声、ニーズは、富国生命保険にも届いていた。一時払い型の保険商品への要望は高いものがあり、それをふまえて、富国生命保険へフコク信頼生命の商品が提供されることになった。まあ同じフコク生命グループだからね、このへんは柔軟に経営資源を有効に活用してもらいたいものだ。余計なお世話とは言われるかもしれないけど、管理人は保険会社の健全な経営は、契約者にとってもメリットがあることだと思ってる。過剰に儲けすぎてもらう必要はないけどね。

 

主な特長

さて、しんらいの一時払終身保険の主な特長を見ておこう。
健康状態のほか、職業さえも告知が不要の無告知型だ。
契約の時の予定金利は、直近の金利にしたがって変動する。ここまではうよくある話だと思う。この金利はずっと同じではない。見直しといいうのがあるのだが、それは契約から三十年後としている。いや、契約後、三十年「毎」になっている。この息の長さ、ある意味感動だ。さすが人生百年時代の保険商品・・・か。まあ三十歳で契約して、六十歳で一度目の見直しをすすると、九十歳で2度めの見直し。3度めは・・・・ない・・・かな。
30年後、60年後の経済状態。これはちょっと予想不能だよなぁ。金利があがるとも下がるとも。
いろいろ考えさせられる商品設定だ。