あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の誕生
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、その名の通り、あいおい損害保険株式会社とニッセイ同和損害保険株式会社が合併してできた会社です。2010年(平成22年)10月のことでした。
話としてそれで終わると、何とも短いのですが、合併前のあいおい損害保険株式会社とニッセイ同和損害保険株式会社には、それぞれ紆余曲折の歴史があります。
まずあいおい損害保険株式会社ですが、
- 1913年(大正2年) 千代田火災保険設立。
- 1918年(大正7年) 東京動産火災保険設立。
- 1918年(大正7年) 東神火災保険設立。
- 1944年(昭和19年) 大倉火災海上保険が、富国火災海上保険(旧小樽貨物火災保険)と合併。
- 1944年(昭和19年) 東京動産火災保険が、東神火災保険を合併し、大東京火災保険に改称。
- 1945年(昭和20年) 千代田火災保険が、大倉火災海上保険と合併し、大倉千代田火災海上保険となる。
- 1946年(昭和21年) 大倉千代田火災海上保険が千代田火災海上保険に改称。
- 1949年(昭和24年) 大東京火災保険が大東京火災海上保険に改称。
- 2001年(平成13年) 大東京火災海上保険が千代田火災海上保険と合併し、あいおい損害保険に改称。
と、まあ、いろいな変遷があって、あいおい損害保険になりました。
もう一方の、ニッセイ同和損害保険株式会社も
- 1907年(明治40年) 神戸海上運送火災保険 設立
- 1944年(昭和19年) 横浜火災海上保険、共同火災海上保険、神戸海上火災保険、朝日海上火災保険(現存する朝日火災海上保険とは無関係)が新設合併して同和火災海上保険が設立
- 1996年(平成8年) 子会社として同和生命保険を設立。
- 1996年(平成8年) 日本生命が、子会社としてニッセイ損害保険を設立。
- 2001年(平成13年)4月 同和火災海上保険とニッセイ損害保険が合併してニッセイ同和損害保険となる(同和生命保険は会社を清算し、保有契約は日本生命へ包括移転)
と様々な変遷がありその果てに、あいおい損害保険株式会社とニッセイ同和損害保険株式会社が合併したということになります。
金融グループとしては、同じグループに、三井住友海上火災保険株式会社がありますが、併存しながらも実質合併しているような運用が、2017/1現在では行われています。
しかし・・・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の新卒の入社試験では、この穴埋め問題が出たりするんでしょうかね。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の商品
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の商品といえば、もう、タフ (TOUGH)のシリーズに尽きると言ってもいいでしょう。法人向けに展開していのは、タフビズ(TOUGHBiz)ですし。
もちろん、タフ (TOUGH)というブランドをつけていない保険商品もあることはあります。
自賠責、地震保険、ゴルファー保険、ケガの保険レジャープランなどですが、まああまり興味を持たれる対象ではないでしょうから、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の自賠責と地震保険の体験談が届いてこない限り、おいておきます。
TOUGH(タフ) - 個人
- TOUGH・クルマの保険(自動車保険)
- TOUGH・住まいの保険(火災保険)
- TOUGH・ケガの保険(傷害保険)
TOUGHBiz(タフビズ) - 法人
- TOUGHBiz 事業用自動車総合保険(自動車保険)
- TOUGHBiz 事業者総合保険(火災保険)
- TOUGHBiz 役職員傷害保険(傷害保険)
- TOUGHBiz 賠償総合保険(新種保険)
- TOUGHBiz 建築業総合保険(新種保険)
- TOUGHBiz 運送業総合保険(新種保険)
- TOUGHBiz 物流総合保険(海上保険)
関連会社
関連会社には、au損害保険が、あります。 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社とKDDIの合弁会社で、自転車保険などで知られていますよね。
独身の若い世代だと、au損害保険のほうが認知度は高いかもしれませんね。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社記事一覧
ブロックチェーン応用 スマートコントラクト保険の実証実験実施(2018 あいおいニッセイ同和損保)現在の保険、生命保険でも損害保険でも、ネットでの契約も増えてきているものの、まだまだ紙の申込書、対面での契約手続きが主流と言えるそうです。約款、特約の交付、保険金請求なども基本的には紙と手作業で行われています。勿論、支払い手続きを迅速化するため、AIなども使われていますが、まだまだこれからと言えるでし...
事故の対応や相談のための窓口。外国人のために英語は普通にあるだろうと思っていた。2017/8/1から 三井住友海上とあいおいニッセイ同和の窓口は、従来の4ヵ国語から14ヵ国対応になった。いっやぁ・・・すごいw 4ヵ国語でも運用は大変だろうなぁ。利用者の数とコストは見合っているのかぁとか思っていたんだが、いやいや14ヵ国後ですか。思い切ってくれたもんだ、三井住友海上、あいおいニッセイ同和・・・という...
ビッグデータの解析によるAI構築(あいおいニッセイ同和)2017/10AI。世の中が騒がしい。システム開発や、DB構築、プログラミングを本業のバックボーンにもつ管理人にとっては、AI = Pysonと短絡的に結びついてしまうのだが、世の中の非ITの専門家にとっては、そんなことはどうもいい。これから自分たちの仕事や、生活の日常にどう関わってくるかが問題だったりする。そんな世の流れの中、保険業界はどう...
管理人は、自分が保険マップの運用を始めて、保険商品や保険会社、保険業界などについて段々知っていることが増えるまでは、保険業界というもは、固い、保守的な業界だと思っていました。勿論、預かったお金を長期にわたって運用して契約者に然るべきリターンを返す・・・という意味では、固い、しっかりした面はあります。しかし、それ以外、最新のテクノロジーをとり入れたり、世の中の変化、時代のニーズにあわせて、新しい保険...
2017/4から、ニッセイとニチイ学館が協働で保育所を全国展開していることについての記事を書きました。その施設の利用契約を、あいおいニッセイ同和損保が締結することになりました。あいおいニッセイ同和損保は、自らもキッズくらぶを全国4地点(東京、神奈川、埼玉、沖縄)に設置、運営してきています。これは、社員の仕事と育児の両立を目指すための取り組みで、以前から行ってきたことです。まあ、あいおいニッセイ同和...
恥ずかしながら、産学連携というと管理人は、ITとかモノづくりの分野のイメージしかありませんでした。保険マップの管理人なんてものになってから、保険会社と大学などとの産学連携のニュースに触れるようなって、なるほどなぁと思うようになりました。最初い触れた産学連携は、生命保険、医療保険の保険会社が、大学の医学部との協定などでしたが、今回は、損保、自動車のテレマティクスのビックデータ解析です。あいおいニッセ...
旅先で突然ぎっくり腰になったけれど保険のお陰で安心でした(旅行保険 あいおい損保)海外旅行中に腰に鈍痛がはしって動くのがしんどくなりました。まだ帰りまでの日程は1週間近くあったのでとりあえず医者に行こうと思い、保険の窓口に連絡しました。親切に今いるところから最寄りのキャッシュレスで行ける病院までの行き方を教えてくれて、病院側にはすでに話もしてくれていたらしく、通訳も付いていてすんなりと診察してもら...
タフ 見守るクルマの保険あいおいニッセイ同和の自動車保険といえばタフ。このタフに、「見守る」をつけた新名称での商品展開が開始されています。この「見守るクルマの保険」は、あいおいニッセイ同和だけではなく、三井住友海上との共同開発です。三井住友海上のほうは、もちろん、タフではなくGK,、「GK見守るクルマの保険」です。さて、肝心な見守る・・という仕掛けですが、スマホと自動車に設置する専用車載器を活用し...
サイバーセキュリティ保険 新型サイバー保険サイバーセキュリティ保険は、あいおいニッセイ同和が2018/1/1契約始期として販売開始した新型サイバー保険です。サイバーセキュリティ保険、新型サイバー保険の開発は、あいおいニッセイ同和単独ではなく、三井住友海上との共同開発です。三井住友海上では、サイバーセキュリティ保険という名称で、販売開始となっています。よく似た商品です。というか、中身は一緒なんですが...